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2023年6月9日 創世記 23章

 アブラハムの妻サラは、127年の生涯を終えました。その時アブラハムは、ヒッタイト人の土地に異国人として寄留していました。そこで、その土地を購入して、そこにサラの墓地を建立しました。この23章には、その墓地取得に至るまでの経緯が記されています。


 ここで「墓」に注目したいと思います。聖書的な「墓」の意味とは? 私たちの身体は、朽ちて土に返っていきます。しかし主の再び来られる日に栄光の体に変えられるのです。ですから墓がなくてもいいじゃないかと考える方もいます。

 また、日本人は、墓=お寺=仏教というイメージが強いので、

 しかし聖書は、イエスの墓をはじめとして、サラにも、アブラハムにも墓の存在を記すのです。


 私たちにとっての「墓」、それはこの地上を神と共に生きた人生の証です。ここに「私」が存在していたこと、そしてその私に神がどれだけ恵みをくださったかを証するために「墓」があります。

 クリスチャンの墓石には、聖句が刻まれることが多いです。皆さんは、どの聖句を刻みますか? あるいは、墓石に言葉を書くとしたら、どんな言葉を刻みますか?

 最近は、散骨や、樹木葬など、必ずしも墓石がないケースも増えています。でも、イメージとして、その墓に、海に、山に来られる残された人に何を証したいでしょうか。

 サラは、その墓を通して、人々が彼女を思い出すたびに、超高齢出産のこと、イサクのこと、神の約束の確かさ、神の真実を人々に証し、人々に希望を与え、励ましを与えたことでしょう。


 肉体が死んでしまったら、もう口を開いて証をすることはできません。しかし、その場に人々が来るたびに神を証することが出来たら、なんと素晴らしいことでしょうか。死んでもなお語る、そのような証人でありたいと願います。


 天の父なる神さま サラは、その墓を通して多くの人々を励まし、希望を与えています。私たちも、死んでもなお語る、主の証人となれますように。私たちの「墓」が主の栄光を証するものでありますように。

 主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン 


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