その地の飢饉が激しくて、子どもたちがエジプトから持ってきた食料も食べつくされたので、イスラエルはまた行って食料を買って来てくれと催促した。しかしユダは、「弟を一緒に連れて行かせてくれなければ行かない。なぜならば、あの国の主君は、私たちの弟と一緒でなければ、私の顔を見てはならないと言ったのです」と言った。
ユダは9節(抜粋)で、「私自身があの子の保証人となります。私が責任を負います。」と、さらに、10節で「もし私たちがためらっていなかったなら、今までに二度は、言って帰れたはずです。」と述べたのである。時にはためらう前に実行することを優先するのも必要なのかもしれない。そこまで言われたらさすがのイスラエルも同意せざにはおられないでしょう。兄たちはたくさんの贈り物を持って、弟ベニヤミンを連れてエジプトに戻ったのである。
エジプトに戻って来た兄たちと弟は、ヨセフの家へ食事を招待された。兄たちは恐怖でいっぱいだった。だが、彼らの思いをはるかに超えて、ヨセフの接待は見事なものであった。人質のシメオンを彼らのところに連れて来て、父親の安否を尋ねたり、さらに同じ母の子である弟のベニヤミンを見て、「わが子よ、神がおまえを恵まれるように。」と祝福のことばをかけたのである。その時ヨセフは胸が熱くなって奥の部屋で泣いたのである。ヨセフの血をわけた兄弟愛が示されるところである。
そして、豪勢な食事が出され、特にベニヤミンにはほかの者よりも五倍も多かったのである。ヨセフはまだここでは自分が実の兄弟であることを明らかにしていないけれども、この宴には親の偏愛がなくて、ただ皆が幸せな心地になれたのである。これらの出来事はヨセフの計画でしたが、すべては背後で働かれておられる主なる神の導きがあったからです。私たちの日常の出来事もすべては神の計画の中にあるものだと思います。
天の父なる神さま。いつも、私たちの背後で見守って働いておられることに感謝します。日々、あなたのご計画のなかで私たちが導かれ歩んでいくことができますように助けてください。感謝して主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン
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