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2023年6月12日 創世記 26章

『イサクの信仰』 アイゾン直子

 イサクはアブラハムから受け継いだ財産で裕福に暮らしていました。そんな彼にある日飢饉がおとずれ、家族や大勢の奴隷、それに家畜を所有する者として何とかしなければとエジプトに下ることを考えました。当時、飢饉=エジプトのような考えになったのは、ナイル川のおかげではと言われています。しかしイサクがそこに行くことは主のみこころではありませんでした。

「あなたはこの地に寄留しなさい。わたしはあなたとともにいて、あなたを祝福する。あなたとあなたの子孫に、わたしがこれらの国々をすべて与える。こうしてわたしは、あなたの父アブラハムに誓った誓いを果たす。そしてわたしは、あなたの子孫を空の星のように増し加え、あなたの子孫に、これらの国々をみな与える。あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。」(3‐4)

 アブラハム契約は信仰によって機能し始める契約です。神はイサクの信仰を彼が幼い頃から確認していましたが、ここで正式に継承されました。そしてこの後、ますます豊かになっていくイサクを確認したアビメレクは彼を妬んで命の源である井戸を塞いでしまいます。それらはアブラハムが掘ったものですが、それを王は塞ぎました。イサクはというと、王に抵抗するでもなく、塞がれてしまった井戸を再び掘っていきます。しかし途中、せっかく掘った井戸をゲラルの羊飼いたちに奪われますが、彼は羊飼いと争うことなく次の井戸を掘り、遂に争いがなくなった場所に着くとそこに祭壇を築き、礼拝をささげ、定住していきます(12‐33)。

 イサクと言う人はその生涯において剣による戦いを経験することはありませんでした。その理由は彼が主に留まりなさいと言われた約束の地に住み続けたからだと思われます。私たちもまた信仰に留まり続けるなら守られます。しかし時には自らの考えを先行してしまい、恐れなくてよいことに恐れ、自らを戦いの場に置いてしまうことがあると思います。

「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わたしの義の右手で、あなたを守る。」(イザヤ41:10)

 私は今までこのみことばを励ましのみことばとして捉えていましたが、実はこれは神がそのようなお方であるという信仰が求められている箇所だと示されました。イサクは主が留まりなさいと言われた地に留まり続けたゆえに、彼の人生は主の守りの中にあり、また戦いを経験することもありませんでした。イサクの信仰に倣い、主への信頼に先立つ歩みを習慣化したいなと思いました。

祈り:愛する天のお父さま。あなたが求めておられることは、私たちの信仰であることを学びました。わからない明日を思いわずらうことをやめて、イサクの信仰に倣う人生を歩むことができますように助け、導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン


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