アブラハムは、サラを亡くして再び妻ケトラを迎えて6人の子どもを授かった。アブラハムは、自分の死後に混乱が起きない為に自分の全財産をイサクに与えて、イサク以外の他の子ども達にも贈り物をして彼らをイサクから遠くの地方に住ませた。アブラハムの子ども達を思う愛がここに示されているようです。
そして、アブラハムは百七十五年の生涯をおくり、サラと同じ場所に葬られたのである。創世記15章15節で、主が述べられたように、「あなたは幸せな晩年を過ごして葬られる。」(抜粋)と主の約束が成就されたのである。そして、神は、アブラハムの死後、イサクを祝福された。
イサクは、リベカと結婚したが、20年間子どもに恵まれなかった。イサクは、リベカのために必死になって祈った。その祈りが答えられて、リベカに双子の男の子が生まれた。兄は赤くて毛深いのでエサウと名づけられ、弟は兄のかかとをつかんでいたのでヤコブと名づけられた。二人は成長して、エサウはたくましい狩人、ヤコブは穏やかな牧羊者になっていた。
父イサクはエサウを愛し、母リベカはヤコブを愛した。これは両親の偏った愛しかたである。子ども達に良い影響を与えるはずがない。
ある知人が、幼い時に自分の目の前で祖母が兄におこづかいや、美味しいお菓子をあげて自分には何ももらえなかったとこぼしていた。その時から祖母が大嫌いになって、兄に対してもいつも対抗意識を持つようになったという。そういう偏った愛の行動というのは、人の心を傷つけてしまうのである。私たちにも起こりうることが多々あるのではないでしょうか。人を平等に愛することは簡単なようでむずかしいものである。
エサウは、猟から帰ってきて腹ペコだったので、ヤコブが料理していたのを見て、煮物で神の祝福を受け継ぐ長子の権利をヤコブに売ったのである。
へブル人への手紙12章16節、17
「また、だれも、一杯の食物と引き替えに自分の長子の権利を売ったエサウのように、淫らな者、俗悪な者にならないようにしなさい。」
「あなたがたが知っているとおり、彼は後になって祝福を受け継ぎたいと思ったのですが、退けられました。涙を流して求めても、彼には悔い改めの機会が残っていませんでした。」
祈り
愛する天の父なる神さま。他者を平等に愛することはたやすいことではありません。それでも、神の戒めである、「神を愛し、他者を愛する」ことを守り実践していくことができますように導いてください。感謝して主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン
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