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2023年5月21日 創世記 4章

 4章は、エデンの園から追放されたアダムとエバのたどった道が記されている。4章で一番にとりあげられるのは、世界で最初の殺人が起こったことや、一夫多妻が始まったことである。


 アダムとエバは、主の恵みによりカインとアベルの二人の息子が与えられた。アベルは羊を飼う者となり、カインは大地を耕す者となった。時が過ぎて、二人は主へのささげ物を持って来た。アベルは自分の羊の初子の中から、肥えたものを主へのささげ物として持ってきた。そして、カインは大地の実りを主にささげ物として持って来た。


 主は、二人のささげ物をみて、アベルのささげ物だけに目を留められたので、カインは激しく怒ったのである。この時、神は、激しく怒るカインに警告するが、彼は聞く耳をもたずにアベルを殺してしまうのである。そのようなささいなことで血のつながった弟を殺すものだろうかと思わせられるけれど、これが、今でいう憎しみが憎しみを生みだしている事実であると解説者は語っている。 何が問題だったかというと、神への態度だったと解説されています。それは、7節で語られている御言葉そのものである。


もしあなたが良いことをしているのなら、受け入れられる。しかし、もし良いことをしていないのであれば、戸口で罪が待ち伏せている。罪はあなたを恋い慕うが、あなたはそれを治めなければならない。」7節

 

 私たちの他者への行いそのものを指摘されておられるのではないでしょうか。

 カインは当然の罰を受けましたが、主は、彼を殺そうとするものは神から「七倍の復讐を受ける」と、さらなる争いを防止されようとしたのである。


カインが建てた町は次第に発展して、初めての一夫多妻が始まったのである。アベルが殺されて、カインが出て行った後に、アダムとエバにセツという男の子が与えられた。セツというのは、「授ける・備える」という意味で、その子孫として主イエス・キリストが誕生されたと言われています。セツが生まれたころに、人々は主の名を呼ぶことを始めた。


天の父なる神さま。私達は、ささいなことでお互いを傷つけあうことが多々あります。その傷が憎しみにかわるまえに、あなたを呼び求めて悔い改めて祈ることができますように助けてください。感謝して主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン


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