ナホム書 1章
『ねたみ、復讐する神』
長くユダを苦しめていたアッシリアの首都、ニエべを陥落させる神のさばきの預言書だ。
「主はねたんで復讐する神。」(2節)
一見ヒールに感じ、愛の神さまからはほど遠い、と感じるほどに強烈なことばで始まるナホム書だ。
だけど、「ねたむ」は神の激しい熱愛を表すことばだ。
「わたしは、エルサレムとシオンをねたむほど激しく愛した。」(ゼカリヤ1;14)
神さまは、愛する者が虐げられたり、たぶらかされたりしていることに対して、燃えるような怒りを表す。神さまの怒りは敵の悪によって引き出される、相対的なもの。そして神さまは、
「怒るのに遅く、力強い方。」(3節抜粋)
ただし、悪に対して復讐せずにはおかない方だ。神さまの復讐は、私たちが持つ怨み辛みなどを動機とはしておらず、あくまで義のゆえ。
さばきのない救いがないように、復讐なき慰めもない、ということなのだろう。
「主はいつくしみ深く、苦難の日の砦。」(7節抜粋)
神さまはすべての者を常にいつくしみ深く接し、私たちの砦となり、守ってくださる方。だから、パウロはこう語る。(ローマ12:19)
「愛する者たちで自分で復讐してはいけません。神の怒りにゆだねなさい。こう書かれているからです。「復讐はわたしのもの。わたしが報復する。」主はそう言われます。」
後半はユダに対する慰めと祝福のことば。
「ユダよ、あなたの祭りを祝い、あなたの誓願を果たせ。」(15節抜粋)
新たな始まり、喜びの響きを感じる。新たな始まりは、神さまとの出会いなくしては始まらない。
神さま、神さまとの出会いを大切に、いつも応答できますように。
「だれに対しても悪に悪を返さず、すべての人が良いと思うことを心がけなさい。」(ローマ12:17)イエスさまのお名前で感謝して、みことばで祈ります。アーメン
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