ピリピ人への手紙 3章
「私たちの国籍は天にあり。」
この御言葉はクリスチャンなら誰もが口にするほど有名な聖句である。今は、召された信仰の大先輩である姉妹もいつも口にされていた聖句であった。その聖句を口にされた時の姉妹の顔は、いつも喜びに満たされて美しさで溢れていた。小さな体にバックパックを背負って、色褪せた白い帽子をかぶり、運動靴を履き、ひょっこりと私の仕事場に来られて、さらりと聖書の御言葉で綴られた小さな本を渡して下さった。ある時は、コーヒーを御馳走になりよくイエスさまのことを語っていた。
その時は彼女のことを何とも思わなかったけれど、クリスチャンになって彼女のことを思った時、20節でパウロが語った、「しかし、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、私たちは待ち望んでいます。」というその聖句で、彼女はイエス・キリストの再臨を心から待ち望んでいたことを示されました。まだ救われていなかった自分に語りたい御言葉の中の一つだったのである。感謝します。
3章は、パウロの口調がかなり厳しくなっている。例えば、犬ども、悪い働き人、肉体だけの割礼の者などを使い、誤った救いを述べている。パウロは、本当の救いとは、心からキリストの救いを受け入れることであって、人間の行為にこだわり律法に縛られていくことではない。そして、前のものに向かって進むことであると述べている。
祈り
愛する天の父なる神さま。あなたの御名を心からほめたたえます。召されたある信仰の大先輩がいつも口にしておられたことを、私も口にすることができるようになりました。「私たちの国籍は天にあり」、なんというすばらしい御言葉でしょうか。そこから再臨される主イエス・キリストを、私も心からお待ちしています。感謝して、委ねて、主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン
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