「今日、私が命じる主の掟と命令を守りなさい。あなたも、あなたの後の子孫も幸せになり、あなたの神、主が永久に与えようとしておられるその土地で、あなたの日々が長く続くようにするためである。」(40)
モーセは、繰り返し繰り返し、「主の掟と命令を守りなさい」と語る。これから約束の地に入ろうとしている民に対して、最も大切な事としてこの言葉を残している。
40年間の荒野生活で得た教訓は、まさにこの一言に尽きる。
「ただ、あなたはよく気をつけて、十分に用心し、あなたが自分の目で見たことを忘れず、一生の間それらがあなたの心から離れることのないようにしなさい。そしてそれらを、あなたの子供や孫たちに知らせなさい。」(9)
「自分の目で見たこと」とは、神の裁きと救いだ。神に逆らったときの裁き、にもかかわらずその裁きから救ってくださる神のあわれみ。イスラエルの民は、神を畏れることと、神のあわれみの深さを経験したのだ。イスラエルの民は、この真の神を子供たち、孫たちに伝えていく責務がある。
私たちも、「自分の目で見たこと」を、子供たち、孫たちに伝える者でありたい。 神から決して離れてはならないこと。離れたときの神の裁きの厳粛さ、そして同時に何度失敗しても見捨てることのない神の深いあわれみを。
私たち自身が、その人生の荒野の中で出会った神を、子々孫々に伝えていくのだ。
天の父なる神さま
神の掟と命令に従うこと、これが私たちの本分です。どうか右にも左にもそれることなく、主の道に歩み続けることができますように、聖霊が助け導いてください。
そして、この真の神を、子供たちに、孫たちに伝えていくことができますように。千代に至る祝福の基として、私たちを用いてください。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン
文:関真士
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