6章では六つの封印が解かれ、様々な災いが起こりました。第七の封印が解かれるのは8章に入ってからです。その中間にあたるこの7章は、これから起ころうとしている患難の中で神に守られて勝利する民の幻が挿入されています。
ヨハネは四人の御使いを見ます。 彼らは地の四隅に立ち、地の四方の風をしっかりと押さえて、地にも海にもどんな木にも吹きつけないようにしていた。(1節)
そこに、もう一人の御使いが、日の昇る方から、生ける神の印を持って昇る方から、生ける神の印を持って上って来るのを見た。 ヨハネは、地にも海にも害を加えることを許された四人の御使いたちに、[私たちが神のしもべたちの額に印を押してしまうまで、地にも海にも木にも害を加えてはいけない。」と大声で叫びます(2、3節)
そして、「私は、印を押された者たちの数を耳にした。それは十四万四千人で、イスラエルの子らのあらゆる部族の者が印を押されていた。」(4節)
その後、ヨハネは、すべての国民、部族、民族、言語から、だれも数えきれないほどの大勢の群衆が御座の前と子羊の前に立ち、白い衣を身にまとい、手になつめ椰子の枝を持っていることを目撃します。(9節)
13節では、長老の一人が話しかけて、「この白い衣を身にまとった人たちはだれですか。どこから来たのですか」尋ねると、そこでヨハネが「私の主よ、あなたこそご存じです」と言うと、長老はこう応えます。 「この人たちは大きな患難を経てきた者たちで、その衣を洗い、子羊の血で白くしたのです。」と(14節)この大きな患難とは、黙示録が書かれた当時、ローマ皇帝ドミティアヌスによる、キリスト教徒が味わっていた迫害の苦しみを指します。それはでも、彼らが自分の力で戦いに耐え、勝利を得た、それにより白い衣を獲得したというわけではなく、それは、「子羊の血で洗って白くした」からです。
白い衣を着た大群衆が大声で、「救いは、御座に着いておられる私たちの神と、子羊にある。」(10節)と叫び、天使たちが、「アーメン。賛美と栄光と知恵と感謝と誉と力と勢いが、私たちの神に 世々限りなくあるように。アーメン」(12節)と賛美したとありますが、信仰を全うして王座の前で神を礼拝する群れに加わることが出来ると、ここに予め約束されています。
この世には様々な苦難があります。なぜこのような苦しみを味わわなければならないのかと途方に暮れることがあります。そういう中で、主イエスキリストを信じる信仰に導かれているという恵みを改めて感じ、神の祝福に感謝します。
主の祈り:
ヨハネが様々な苦難の中で天上を仰ぎ、約束された神の守りを信じ、天使たちと一緒に謳歌しているように、天に御在天の神様、私たちも耐えず主を仰ぎ、日々御言葉に耳を傾け、常に聖霊の導きに従って前に向かって歩めるよう導いてください。アーメン
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