『2回目の人口調査』
荒野での40年の間に、出エジプトを自ら体験した古い世代は荒野で亡くなって、次の新しい世代が約束の地に向かう。ただ古い世代から生き残ったのはヨシュアとカレブの二人だけだった。民数記13〜14章で、このヨシュアとカレブはカナン偵察に遣わされた十二人のうちの二人で、彼らだけが真実の報告をして、残りの十人は不信仰の目で見た報告をしている。それでこの二人は、信仰のゆえに約束のカナンの地へ行けることになった。その後ヨシュアは、ヨシュア記を書き記している。
第1回目の人口調査では総勢が603,550人であったのが、この第2回調査では601,730人と少しだけ減少している、しかし内訳を見ると特に減っている部族がシメオン族で、頭数が半分以下になっている、その分マナセ族が2万人ほど増えたりしている。恐らくシメオン族がこれほど減った理由は、彼らの多くがモアブの女性と関わったので、25章では主の罰が下り、2万4千人が死んだとあるので、多くがシメオン族だったのだろうと思われる。民数記では、荒野での実際生活において、罪がどのような姿で現れるかを示し、反面教師として信仰生活の戒めとして具体的な例と数字によって、はっきりと表されている。民は不誠実であったが、常に神は真実であり続けたことを理解させるためである。
人口調査が焦点ではなく、古い世代は約束の地であるカナンに入れなかった事、しかし神は民を守り、保たれ、備えられた新しい世代の中に神の慈しみを見る。
Iコリント10:5「しかし、彼らの大部分は神のみこころにカナ座図、荒野で滅ぼされました。」
Iコリント10:11「これらのことが彼らに起こったのは、戒めのためであり、それが描かれたのは、世の終わりに臨んでいる私たちへの教訓とするためです。」
パウロは実に民数記から、私たちへの教訓を与えてくれていたのです。この民数記の事柄が私達への教訓として受け止めますと、神学者 A・C・ゲーペラインによると「イスラエルが不信仰によってカナンに入ることに失敗したのは、現代の組織化された教会がキリストにある天的な事柄を自分のものとすることに失敗していることを与表している。」とまで言い切っておられる学者もおられます。果たして私達の教会は誠実であり続けているでしょうか。カナンの地に入る事のできた新しい世代となっていることを願います。
祈り
人口調査という無味乾燥のような章でしたが、ここには神の真実があり、戒めがはっきりとした数字で表されている箇所であることが理解できた事に感謝いたします。どうか私達が戒めを守る、新しく生まれ変わった世代として約束の地に招かれますように。 アーメン
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