『神の人口調査』
今日から民数記に入ります。この書は、モーセ五書(旧約聖書の最初の五つの書:創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、そして、申命記)の一つです。
エジプトの地を出て二年目の第二の月の一日に、主は、シナイの荒野の会見の天幕でモーセに告げられ、「イスラエルの全会衆を、士族ごと、一族ごとに調べ、すべての男子を、一人ひと名を数えて、その頭数を調べよ。あなたとアロンは、イスラエルにおいて、二十歳以上で戦に出ることができる者をすべて、その軍隊ごとに登録しなければならない。」と言われました(2~4節)。
神の人口調査は、イスラエルの軍事力把握のために行われました。この人口調査は、民数記のはじめと後半(26章)に記録されているため、この書が民数記と呼ばれる所以です。 へブル語の聖書では、そのタイトルは”荒野にて”を意味し、二つの人口調査の間の出来事、つまり荒野を彷徨うイスラエルの記録を語るものになっています。
最終的には、一族ごとに登録された二十歳以上のイスラエルの子らで、イスラエルで戦に出ることができる者すべて、登録された者の総数は、六十万三千五百五十人でした(45及び46節)。この時代、女性や子供は数の中に含まれていなかったので、実際の人口は、二百万以上であったとされています。
しかしながら、主は、「レビ部族だけは、ほかのイスラエルの子らとともに登録してはならない。また、その頭数を調べてはならない。」と言われました(48及び49節)。それは、彼らの奉仕は神の幕屋とそのすべての用具、およびそのすべての付属品を管理することで、幕屋の回りに宿営しなければなりませんでした。 幕屋には主が住んでおられ、そこは聖なるところで、だれも近づいてはならなかったからです。
イスラエルの子らは、このようにし、すべて主がモーセに命じられたとおりに行いました(54節)。
主の祈り:わたしたちも、突然、人生の荒野に迷い込んでしまうことがあります。どうして良いか分からず、途方に暮れるようなこともあります。祈りが祈りにならないようなときもあります。 その嘆きに応えて下さるイエス様がおられることを感謝します。希望と慰めをお与えください。その荒野で主と出会い、その恵みをしることができますように。そのために、信仰の目が開かれますように祈ります。 アーメン
Comments