この手紙は、長老ヨハネから、ガイオへの個人的な手紙です。ガイオの人物像は不明ですがヨハネがとても愛した人物です。
心にとまる御言葉がいくつかありますが、特に「私たちは、このような人々を受け入れるべきです。そうすれば、私たちは真理のために働く同労者となれます。」(8節)に注目したいと思います。
私たちは、「真理のために働く同労者」が集まる教会になりたいです。その真理とは「このような人々を受け入れる」ことです。そして「このような人々」とは、「よそから来た人たち」(5節)です。
ここで言及されている真理とは、よそから来た人たちを受け入れるということです。この教会では、「よそから来た人々」が、自分たちが愛されたことを証したようです。
よそ者を受け入れるというのは、簡単なことではありません。苦楽を共にし、分かり合い、祈り合い、助け合い、一つのことを言えば皆が笑い合える、そんな交わりは本当に心地よいものです。
そこに、よそ者が入って来たらどうでしょうか。その心地よさは失われてしまうかもしれません。しかし、もし私たちが自分たちの心地よさにとどまり、それが排他的、差別的になり、よそ者に疎外感を与えるようであれば、その心地よさは、偶像であり、自己満足に過ぎません。
イエスは、最高に心地良い三位一体の交わりを捨て、心地よくない、イエスに敵対するこの世に出て来てくださったのです。
そして、逆説的ですが、このイエスの心を心して、よそ者を受け入れていくとき、そこに真の心地よさがもたらされるのです。その心地よさは、よそ者にとって心地よい場となります。そもそも、私たちにとっての人は「よそ者」ではなく、主が送ってくださった愛すべき一人なのです。
これが真理なのです。ガイオのいる教会では、このような真理と愛が実践されていたようです。
私たちは、この真理のために働く同労者でありたいと願います。
天の父なる神さま
私たちの教会が、真理のために働く同労者の集まりでありますように。そのためにまず自分が、イエスの心を自らの心とさせていただけますように。
自己満足的な肉の心地よさから、互いに愛し合うという真の心地よさが教会に満ちますように。私たちを聖霊が励まし、導いてください。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン
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