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2023年1月2日 ディボーション

ダニエル書11章 

 

『信仰に立つ』 アイゾン直子

 

  聖なる御使いによるメッセージが続いています。今章の中心は、南(エジプト)の王と、北(シリア)の王による争いについてです。特に、平和同盟を結ぼうと嫁がせた南の王の娘、そしてその子どもが、北の王の前妻に暗殺されて以降は、し烈を極めます(6‐21)(Wikipedia, Barennice Syria参照)。

 

 戦いは、最終的には、北側が優勢となります。そして、この北から出て来る王が、「一人の卑劣な者」(21)「荒らす忌まわしいもの」(31)となります。この王に関しては、二人の人物、セレコウス4世、または、アンティオコス4世、のどちらかに意見が分かれるようですが、個人的にはアンティオコス4世だろうと思います。新共同訳聖書、旧約聖書続編マカバイ記第一1:1‐54には、この王による卑劣な行為の記述があり、それはまさしく、悪魔的です。

 

「それゆえ、預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす忌まわしいもの』が聖なる所に立っているのを見たらー読者はよく理解せよー」(マタイ24:15)

 

 北の王アンティオコス4世は、「荒らすいわまわしいもの」、つまり反キリストのひな型です。彼のような反キリスト者が、終わりの日に必ず現れると聖書は預言しています。しかし、恐れることはありません。反キリストの攻撃によって苦しみの時が与えられても、「それは終わりの時までに、彼らが練られ、清められ、白くされるため」だからです(35抜粋)。

 現代を生きる私たちも、罪にあふれる世の中にあって、霊的試練におそわれますが、それもまた、「それは終わりの時までに、彼らが練られ、清められ、白くされるため」、なのだと思います。どのような状況下にあっても、信仰に固く立つことの大切さを思います。

 

 反キリストの到来は、恐怖を感じさせます。しかし、勝利は主にあることを覚えたいと思います。聖書の神は私たちに、完全なる勝利を約束してくださっています。不安になったり、思い煩ってしまうとき、みことばから励ましをいただき、主への完全なる信頼のもと、主と共に歩んでいきたいと思います。

 

祈り:愛する天のお父さま。信仰に固く立つことの大切さを、ダニエルの時代に生きたユダヤ人たちの歴史より学ぶことができました。この世の価値観の中で押しつぶされそうになったり、不安になったり、恐れたりすることがあります。そのようなとき、主と共に歩む道に戻してくださいますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

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