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2022年12月31日 ディボーション

ダニエル書 9章


『御心ならば』


 ダニエルはエレミヤの預言により、捕囚が70年間であることを知り、あと3年でその期間が終わることを悟った。と同時に、同胞が犯してきた罪に思いを巡らせた。イスラエルの民が幾度となく神さまを裏切ったこと、偶像崇拝で聖都を汚したこと、エルサレム神殿を荒廃させてしまったこと、なにより神さまが用意してくださった悔い改めのチャンスを受け取らなかったこと。

「そこで私は、顔を神である主に向けて断食をし、粗布をまとって灰をかぶり、祈りと哀願をもって主を求めた。」(3節)

 ダニエルは、「私の主、私たちの神」となん度も呼びかけながら、罪を告白して神さまの赦しを求めた。

 若きダニエルは、バビロン捕囚当時はまだ生まれていなかったに違いない。”当事者”でないダニエルが、「私が、私たちが」と、他人ごとではなく ”自分ごと” として、心の底から詫びながら祈っているのだ。

「義はあなたにありますが、顔をおおう恥は私たちにあります。」(7節抜粋)と。さらに、

「私たちが御前に伏して願いをささげるのは、私たちの正しい行いによるのではなく、あなたの大いなるあわれみによるのです。」(18節抜粋)

 祈りを聞いてくださいと願うのではなく、祈りを聞いてくださった神さまのあわれみを受け取らせてくださいと告白する祈り。自分の願いを聞いてもらうのではなく、神さまが私たちに願っていることを受け取りますという祈り。御心ならば、と開かれた心で受け取れる従順こそが私たちの真の強さだ。


「まことに、まことに、あなたに言います。あなたは若いときは、自分で帯をして、自分の望むところを歩きました。しかし年をとると、あなたは両手を伸ばし、ほかの人があなたに帯をして、望まないところに連れて行きます。」(ヨハネ21:18)

 成熟するというのは、自分の望んでいないところにも、喜んで導かれていくことなのだろう。来年のテーマにしたい御ことばだ。

 2022年は今日まで。イエスさま、あなたがいつも真ん中にいて、ディボーションを導いてくださってありがとうございました。御心ならば、と神さまの道を開いた心で受け取れますよう、私たちの信仰をこれからも養い育ててください。

 ディボーションの記者の皆さんも読者の皆さんも一年間、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。

 イエスさまのお名前で一年を感謝して祈ります。アーメン

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