エレミヤ書 38章
預言者エレミヤが、「主はこう言われる。『この都に留まる者は、剣と飢饉と疫病で死ぬが、カルデア人のところに出ていく者は生きる。そのいのちは戦勝品として彼のものになり、彼は生きる。』」(2節)、「主はこう言われる。『この都は、必ず、バビロン王の軍勢に手渡される。彼はこれを攻め取る。』」(3節)と、民全体に語ることを聞いたゼデキヤ王の首長たちは、王にエレミヤを殺そうと促します。王ゼデキヤは躊躇することもなく、首長たちにまかせ、首長たちは、エレミヤを監視の庭にある王子マルキヤの穴に投げ込んでしまいます。ここで、異邦人のクシュ人(エチオピア人)の宦官エデベ・メレクが、首長たちがエレミヤにしたことはみな悪いことばかりだと王に告げ、穴からエレミヤを助け出します。エレミヤは監視の庭に保護されます。
その後、ゼデキヤ王は、人を送って、エレミヤを自分のところにこさせ(主の宮の第三の入り口)、ひそかに、エレミヤから自分の決断に必要な預言を聴きだそうとします。「私はあなたに一言尋ねる。私に何も隠してはならないと」(14節抜粋)と。主の言葉を耳にしたいゼデキヤ王は、「私たちの、このいのちを造られた主は生きておられる。私は決してあなたを殺さない。また、あなたのいのちを狙うあの者たちの手に、あなたを渡すことも絶対にしない。」(16節抜粋)と語り、エレミヤの口から主のことばを熱心に聴き、エレミヤの命の保証もする王ゼデキヤ。
エレミヤが語る主の言葉を聞き、主の預言者(エレミヤ)を守ることについては心を変えて、守ることにしたけれども、肝心の、主の言葉そのもの(バビロンへの降参)には従おうとしてないゼデキヤ王。
「なぜあなたがたは、わたしを『主よ、主よ』と呼びながら、わたしの言うことを行わないのですか?」(ルカ6:46)
イエス様を、自分の心の中奥深くまで迎え、委ね、聖霊様を通して、主の言われることを行うことができるよう祈ります。
エレミヤは、エルサレムが攻め取られる日まで、監視の庭にとどまります。
主への祈り、
愛する主よ、あなたの溢れんばかりの愛に感謝します。自分の身の危険を感じながらも、あなたの御言葉を忠実に預言し続けたエレミヤを想いつつ、あなたを崇めます。アーメン
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