2022年9月10日 ディボーション

エレミヤ書46章


『神さまの救済計画』


 手元にある解説書には、46章はエジプトについての預言とある。確かに冒頭には、諸国の民について、エジプトについて、と書かれている。でも、27節の主のことば、

「わたしのしもべヤコブよ、恐れるな。イスラエルよ、おののくな。」とある。

 エジプトについての預言だけではなく、エジプトに寄り頼もうとしたイスラエルに向けての預言でもあり、実は主軸はこちらなのではないだろうか。

 内容は世界史でも有名な「カルケミシュの戦い」だ。エジプトがバビロンと、天下分け目の大戦をする。バビロンからエルサレムを陥落されたイスラエルの民は、エジプトが勝てば自分達も救われると、軍隊や武器で勝るエジプトを他力本願で応援する。ところが、である。

「何ということか。この有様は。彼らはおじまどい、うしろに退く。勇士たちは打たれ、うしろも振り向かずに逃げ去る。恐怖が取り囲んでいる。」(5節)

 エジプト軍は恐怖心から戦意が乱れ、あっけなく敗北し退散してしまう。

 神さまが「恐怖」で取り囲んだのだ。

 46章が「カルケミシュの戦い」の史実であることは、二の次。一番に受け取らなければならないのは、「神さまの救済の計画」ではないかと思う。27節はこう続く。

「見よ。わたしがあなたを遠くから、あなたの子孫を捕囚の地から救うからだ。」

 と、はっきり約束してくださっている。

 目先の、寄らば大樹の陰に、安易になびくイスラエルの民。それでもなお神さまは、人の思いもよらない「遠くから」きて、救ってくださる。なんというあわれみ!

 それはカルケミシュの戦いの時代に、神さまがイスラエルの民に命じたことだけれど、今の時代の私たちにも普遍のみことばとして語ってくださっている。

 新約聖書を読むと、救いには順序があることが、さまざまなところで語られている。たとえばローマ8:28〜30。

 ⒈神のご計画にしたがって召される。⒉イエスさまの似姿とする。⒊イエスさまの十字架によって義とされる……。

「神は、あらかじめ定めた人たちをさらに召し、召した人たちをさらに義と認め、義と認めた人たちにはさらに栄光をお与えになりました。」

 神さまの救済計画は順ぐりでもあるけれど、「すべてのことがともに働いて益となる」とあるように、チェーンのようにつながり合って聖められていくのではないだろうか。


 神さま、あなたの計り知れない救済計画をあがめます。今の世も、戦争や分断は絶えることがありません。私自身の心の中にも平和を乱す恐れがあります。神さまを見上げて心を鎮め、神さまの救済を待ち望むことができますよう、整えてください。

 イエスさまのお名前で感謝して祈ります。アーメン

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