エレミヤ書26章
「死をも恐れずに、主のことばを大胆に語るエレミヤ」
エレミヤは、主が語れと命じたことばを大胆に一言も省くことなく語った。主のことばとは4節から6節で語られている。つまり、「もし、あなたがたがわたしに聞き従わず、わたしの律法に歩まず、わたしのしもべである預言者たちのことばに聞き従わないならこの宮をシロのようになる。」ということばをエレミヤが語った。
そのことばを聞いた祭司と預言者と民全体は怒ってエレミヤを捕らえて殺そうとしたのである。だが、エレミヤはそれでも語り続けるのである。「悔い改めて、主の御声に聞き従いなさい。そうすれば、主も、語られたわざわいを思い直される。」さらに、15節で、「もしあなたがたが私を殺すなら、あなたがた自身が咎なき者の血の責任を、自分たちと、この都と、その住民に及ぼすのだということを、はっきり知っておきなさい。なぜなら、本当に主が私をあなたがたのもとに送り、これらすべてのことばをあなたがたに耳に語らせたのですから。」と大胆に語るのである。
勇気ある何人かの長老たちは、かつての預言者ミカが語ったことを例えて、エレミヤを守る発言をしたのである。そして、主の御名の預言者だったウリヤのことを語るのである。彼も、エレミヤと同じように預言をした為に命を狙われてエジプトへ逃亡したが、追っ手に捕えられて殺されたのである。
この二人の預言者の対照的な違いが示された。死をも恐れずに大胆に主の御言葉を語り続けるエレミヤ。エレミヤは、主に全き信頼があった為に死を恐れずに語れたのだ。そして、主は、助け人を与えてくださったのである。一方のウリヤは、主を求めず、死を恐れて逃亡してしまったのである。その為に追っ手によって殺されてしまったのである。預言者でも主に全き信頼を委ねていかなければ、たとえどこへ逃げて行っても平安になれないということがではないだろうか。
祈り
愛する天の父なる神さま。今日の御言葉をありがとうございます。二人の預言者を通して、自分の信仰が、主に全き信頼を委ねているかと問われるところでした。信仰を見失ったときには、どうぞあなたの前に悔い改めて真の道へ歩むことができますように導いてください。感謝して主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン
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