イザヤ書 36章
アッシリアがユダに侵入した時のことが述べられている。
アッシリアの王センナケリブが将軍ラブ ・シャケをエルサレムに遣わして、エルサレムの3人の高官達(宮廷長官のエルヤキム、書記官のシェブナ、史官のヨアフ)に対する勧告が物々しく語られているのである。3つのことが告げられている。
エジプトに頼っても裏切られるだけだ。
おまえたちの神に頼っても、われらの一人の総督さえも撃退できないだろう。主が私に「この国に攻め上って、これを滅ぼせ」と言われたのだ。
ヒゼキヤ王を信じるな。彼は、主が救い出してくださると言っているが、今までアッシリア王の手から民を救い出した神などどこにもいない。降伏すれば安全な国に連れて行って、平和に暮らせるようにしてやる。
ラブ ・シャケという将軍の舌は、完全にサタンの虜になっていたのだろう。これも神の摂理の中にあったのだろうかと思わされた。
1番目の、エジプトに頼るということは、他国に頼ることほど危険なものはないということである。それは、確かに一理あると思う。
だが、2番目は、主への信頼を崩すために勝手に主の御名を用いるという策略である。
「あなたは、あなたの神、主の名をみだりに口にしてはならない。主は、主の名をみだりに口にする者を罰せずにはおかない。」出エジプト記 20:7
自分の都合で主の名をみだりに口にするということは、決して、やってはいけないことである。主のさばきが必ず待っているから。私達にも主の教訓として大いに注意すべきことである。
そして、3番目は、自国の王に対して不信感をもたせ、自分達がお前たちを幸せにできるんだということを思わせているのである。
3人の高官達は大変な侮辱を虐げられたと思う。でも、彼らは、じっと耐えてことばをかえさなかった。なぜならヒゼキヤ王の命令で、「彼に答えるな。」と言われていたからだった。この三人の高官達は実によく耐え抜いてきたと思う。彼らの行動から、よきしもべは、よきリーダーによって成り立っていくものであるということが示された。私達クリスチャンのリーダーは、最も信頼できるただ一人のお方、イエス様である。この方の教えに従っていくことこそ、私達が神の子として練られた品性に変えられていくことにつながっていくことである。
祈り
愛する天の父なる神さま。
あなただけがただ一人の神です。自分の都合であなたの御名をみだりに口にすることがないように導いてください。今日もあなたのみ教えに目を留めさせてくださってありがとうございます。「私の目を開いてください。私が目を留めるようにしてください。あなたのみおしえのうちにある奇しいことに。」詩篇 119:18
感謝して主イエスキリストの御名によってお祈りします。 アーメン
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