イザヤ書 4章
「主は、シオンの山のすべての場所とその会合の上に、昼には雲を、夜には煙と燃え立つ火の輝きを創造される。それはすべての栄光の上に覆いとなり、その仮庵は昼に暑さを避ける陰となり、嵐と雨から逃れる避け所、また隠れ家となる。」(イザヤ4:5~6)
遥か昔、イスラエルの民は家族の長が、そしてその後、祭司が全能の父なる神に感謝の捧げものや、感謝の祈りを捧げていた。しかし紀元前1100年頃、祭司、そしてイスラエルの民が霊的に堕落してしまったゆえに預言者と呼ばれる人々が神によって起こされた。
イザヤはそのような預言者の一人で、同世代に生きる人々に自分達の神の教えに立ち返る必要がある事を伝えた人物。彼の言葉は歯に衣着せぬ言葉も多く、民の心に刺さることばかりだったのだと思う。
今の時代に生きる私はどうだろう。有難いことに私には本音を言ってくださる恩師がいる。彼との付き合いは30年以上になる。高校の生物学の先生で担任ではない。しかし一緒にいると心地がいい。もちろん、心にグサっと刺さる言葉は人生の帰路に立たされた時に発せられた事もあるが、教職をリタイアした今でも皆に愛される存在。彼の元に集まった同級生はそれぞれの道に進んだ。住む世界は違っても彼を中心に集まれる事はこの上ない喜びだ。
いくら辛辣な事を言われたとしても、そこに愛があると知るときに私たちはその人の元に立ち返ることができる。私たちが信じる父なる神がその最高峰。
イスラエルの民はアブラハム契約によって約束の地が与えられる、子孫繁栄、そして彼等が主の祝福の源になると言う契約を頂く。そしてシナイ契約によって、主が教えて下さった『十戒』を守るのなら主が祝福してくださると言う契約を結ぶ。しかし人間は弱い。弱いが故に主の教えを忘れてしまう。そして苦難の道に自分から進んでしまう。苦難の道によって主は私たちの心が確かなものへと作り替えられるように導いてくださる。そして途中で挫けないよう、5〜6節でイザヤによって語られたように、私たちの避けどころとなってくださる。
世の荒波の中であっても、私たちは主の教えや慰めに立ち返り、常に勝利者でありたい。その事をこれからも沢山の人々に延べ伝えていきたい。それが主に救われた私の責務だから。
【祈り】
「あなたを攻めるために作られる武器は、どれも役に立たなくなる。また、あなたを責め立てるどんな舌も、さばきのときに、あなたがそれを不義に定める。これが、主の僕たちの受け継ぐ分、わたしから受ける彼らの義である。ー主のことば。」(イザヤ54:17)
愛する天の父なる神様。今日も私の心に語りかけ、どのように歩むべきかを示して下さった事を感謝いたします。預言者イザヤを通してあなたが語りかけて下さった愛のメッセージを感謝して受け取ります。主イエスキリストのお名前と共にお捧げいたします。アーメン。
【賛美】勝利者 作詞作曲 小坂忠先生
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