2022年4月7日 ディボーション

ルカの福音書1章


『神は完全に支配しておられる』


 ルカによる福音書は、第1章の最初の言葉が示すようにとてもユニークです。ルカは、ルカ福音書の目撃者ではないことが一般的に認められています。ルカ福音書は多くの目撃者の証言をまとめたもの(ルカ1:1)です。

 ルカの主要な資料の一つはマルコの福音書です。マルコはペテロと常に行動を共にし、ペテロの伝道についての目撃証言を記録していました。なのでマルコの福音書は本質的にペテロの福音書とみなすことができます。

 ルカはマルコの福音書を信頼できる証言として認めたと一般的に考えられています。ルカは、またマタイによる福音書からもいくつかの資料を借用しています。しかし、ルカ福音書だけに見られるルカによるユニークな目撃証言も含んでいます。

 またルカは、パウロの仲間としてはあまり知られていない人物であることが広く認められています。パウロのコロサイ人への手紙の中で、ルカは「医者」として紹介されています(コロサイ人への手紙4:14)。

 もう一つの特筆すべき事実は、ルカは使徒の働きの著者でもあり、ある人はルカその2と呼んでいることもあります。しかし、ルカはパウロの仲間であったので、使徒の働きに記録されている出来事の多くを目撃している点が以下のように異なります。

 

 ルカは、この福音書が目撃者の証言をまとめたものであることを紹介した後(ルカ1:1-2)、洗礼者ヨハネの出自を詳しく説明することから物語を始めます(ルカ1:5-24)。ルカ福音書では、バプテスマのヨハネの誕生が前もって預言されていたことがわかります。さらに重要なことは、イエスの奇跡的な受胎をめぐるユニークな物語と、救い主の誕生までの詳細な記述です。また、バプテスマのヨハネとイエスの母マリアをめぐるこれらの記述の主要人物に、神が天使ガブリエルを代理人として遣わされたことも記されています。

 ルカ福音書では、イエスの母マリアと洗礼者ヨハネの母エリザベスが親戚であったことも明らかにされています。マリアとエリサベツの会話の中で、非常に重要な言葉が明かされています。

 マリアがエリサベツを訪ねたとき、「エリサベツがマリアのあいさつを聞いたとき、子が胎内で躍り、エリサベツは聖霊に満たされた。そして大声で叫んだ。『あなたは女の中で最も祝福された方。あなたの胎の実も祝福されています。私の主の母が私のところに来られるとは、どうしたことでしょう。あなたのあいさつの声が私の耳に入った、ちょうどそのとき、私の胎内で子どもが喜んで躍りました。主によって語られたことは必ず実現すると信じた人は、幸いです。』」(ルカ1:41〜45、新改訳2017)。

 

 エリサベツが話したとき、彼女は小さなことを話していたのではありません。彼女は聖霊に満たされ、非常に重要な真理を明らかにしたのです。マリアが身ごもっていた子どもは、私たちの主であり救い主であるイエス・キリストにほかなりません(ルカ1:43)。

 もう一つ重要なことは、多くの人がここで見逃しているかもしれませんが、バプテスマのヨハネの働きです。イエスの地上での使命の開始の道を開いたのがバプテスマのヨハネであったことは、ほとんどの人が知っていることです。

 イザヤはイエスについての預言だけでなく、バプテスマのヨハネについても預言しています。「荒野で叫ぶ者の声がする。『主の道を用意せよ。荒れ地で私たちの神のために、大路をまっすぐにせよ。』」(イザヤ40:3、新改訳2017)。

 つまり、バプテスマのヨハネは、生まれる前に母の胎内で喜び躍ったときから、その働きを始めていたのです(ルカ1:41、44)。ヨハネは、「その子は大いなる者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また神である主は、彼にその父ダビデの王位をお与えになります。彼はとこしえにヤコブの家を治め、その支配に終わりはありません。」(ルカ 1: 32-33)。

 天使ガブリエルがマリアに語ったこの言葉は、数百年前にダビデ王が詩篇の一つに書いた言葉であり、非常に重要な意味をもっています。「あなたの王国は 永遠にわたる王国。あなたの統治は 代々限りなく続きます。」(詩篇145:13、新改訳2017)。確かに、私たちの主イエス・キリストの王国は終わることがなく、永遠に支配されるのです。

 

 父なる神さま、今日の御言葉を感謝します。また、御言葉を通して私たちを励ましてくださることを感謝します。今日の聖書の朗読を通して、あなたが物語の主役であることがよくわかります。バプテスマのヨハネとイエスが地上に現れる何百年も前に、イザヤに予知を与えたのはあなたです。

 天使ガブリエルをエリサベツとマリアに遣わし、あなたの意図を知らせたのもあなたです。マリアの胎内に御子をお遣わしになったのもあなたです。そして最後に、ダビデ王にイエスを宣言する言葉を与えたのはあなたです。「あなたの王国は 永遠にわたる王国。あなたの統治は 代々限りなく続きます。」(詩篇 145:13)。

 あなたの王国は決して終わることはありません。あなたの王国は終わることがなく、あなただけが永遠に支配します。イースターまでの最後の数週間、私たちはまた、あなたがイエスさまを通して私たちのためにしてくださったことのゆえに、私たちも永遠にあなたとともにいることができることを思い起こさせられます。父なる神さま、ありがとうございます。私たちはあなたを愛しています、父なる神さま。In Jesus’ Name we pray, amen.

 

 

 

The Gospel of Luke is unique, as the first words in Chapter 1 indicate. Luke is commonly accepted not to be an eyewitness of the Gospel of Luke. The Gospel of Luke is a compilation (Luke 1:1) of many eye-witness accounts. One of Luke’s primary sources is the Gospel of Mark. It is commonly assumed that Luke found the Gospel of Mark to be reliable testimony because Mark, in essence, can be considered the Gospel of Peter because Mark was a constant companion to Peter and recorded eye-witness accounts of Peter’s ministry. Luke also borrows some material from the Gospel of Matthew. But, Luke also included unique eye-witness testimony found only in the Gospel of Luke. Luke is widely accepted to be a less-known companion of Paul. He was briefly mentioned in Paul’s letter to the Colossians and introduced as a “physician” Colossians 4:14). Another fact worth mentioning is that Luke was also the author of Acts, referred to by some as Luke Part 2. However, the difference in Acts is that because Luke was a companion of Paul, he did eyewitness a lot of the events recorded in the Acts of the Apostles, better known as The Book of Acts.

 

After introducing itself as a compilation of eye-witness accounts (Luke 1:1-2), Luke begins his narrative by presenting a detailed account of the origins of John the Baptist (Luke 1:5-24). In the Gospel of Luke, we find that the birth of John the Baptist too was prophesized ahead of time. More significant is the unique narrative surrounding Jesus’ miraculous conception and extended details before our Savior’s birth. We also read here that God used the angel Gabriel as His agent to communicate with all the major characters in these accounts surrounding John the Baptist and Mary, the mother of Jesus. The Gospel of Luke also reveals that Mary, the mother of Jesus, and Elizbeth, the mother of John the Baptist, were relatives. It is within the context of Mary and Elizabeth’s conversation that some very significant words were revealed. When Mary visited Elizabeth, “Elizabeth was filled with the Holy Spirit, and she exclaimed with a loud cry, ‘Blessed are you among women, and blessed is the fruit of your womb? And why is this granted to me that the mother of my Lord should come to me? For behold, when the sound of your greeting came to my ears, the baby in my womb leaped for joy. And blessed is she who believed that there would be a fulfillment of what was spoken to her from the Lord’” (Luke 1:41-45).

 

When Elizabeth spoke, she was not speaking Smalltalk. She was filled with the Holy Spirit and revealed some very important truth. The child that Mary was carrying was none other than our Lord and Savior, Jesus Christ (Luke 1:43). Another important detail that many may miss here is the ministry of John the Baptist. Most of us know that it was John the Baptist who paved the way for the start of Jesus’ earthly mission. Isaiah not only delivered prophecies about Jesus but also prophesied about John the Baptist: “In the wilderness prepare the way of the Lord; make straight in the desert a highway for our God” (Isaiah 40:3). In essence, John the Baptist began his ministry from his before he was born when he leaped for joy in his mother’s womb (Luke 1:41, 44). John leaped for joy when he heard the voice of the mother of Jesus, who “will be called the Son of the Most High. And the Lord God will give him the throne of his father David, and he will reign over the house of Jacob forever, and of his kingdom, there will be no end” (Luke 1: 32-33). These words spoken to Mary by the angel Gabriel are very significant because hundreds of years earlier, King David wrote these words in one of his Psalms: “Your kingdom will never end, and you will rule forever” (Psalms 145:13). Indeed, our Lord Jesus Christ’s kingdom will never end because He will rule forever.

 

Thank You, Father, for Your Word today. Thank You also for the encouragement that you graciously give us through Your Word. Throughout today’s Bible reading, we can clearly see that You are the Main Character in the story. It was You that gave Isaiah the foreknowledge of John the Baptist and Jesus hundreds of years before they came to earth. It was You that sent the angel Gabriel to Elizabeth and Mary to inform them of Your intentions. It was You we sent Your Son to Mary’s womb. And finally, it was You that gave King David those words proclaiming Jesus: “Your kingdom will never end, and you will rule forever” (Psalms 145:13). Your kingdom will never end. You, and only You, will rule forever. In these final weeks leading to Easter, we are also reminded that because of what You have done so graciously for us through Jesus, we too will be with You forever. Thank You, Father. We love you, Father. In Jesus’ Name we pray, amen.

 

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