雅歌 3章
私は過去に2度の離婚をしている。思い返してみると、自分には結婚関係を貫く覚悟なんてこれっぽっちもなかった。相手の欠点や短所をあげつらい(自分のそれを棚に上げて)、不平不満を言い、思うようにいかないことを相手のせいにした。
そんな私に、結婚とは何か、気づかせてくれたのは再再婚相手である今の夫だ。
以前、私が夫にひどいことをしてしまった時、彼はただ黙って辛抱強く耐えてくれた。こんなメチャクチャな妻にもかかわらず一緒に暮らし続けてくれるのはなぜなのか、と質問したとき、夫はこう答えた。”Because you are my wife.”
頭をガツンと殴られたような衝撃を受けた。
神はどんなことがあっても私との関係を切らない、と今週(3月27日)の礼拝で私たちのパスターが力強くスピーチしてくださった。
神と私の関係は、結婚の関係と似ている。始めから終わりまで方針を変えないで、そばにいてかかわり続け、利害を考えずに尽くす関係。
自分の益になるから寄り添う関係はいつか壊れるけれど、覚悟と意志によって貫く関係は決して壊れない。
先日、HCCのオンライン講座「受難節の学び第4回」の中で、教会の姉妹(Aさん・Bさん)のお話に、私は心を打たれた。
Aさんは、Bさんに対してモヤモヤした気持ちを抱えていたにもかかわらず、”どうかBさんを祝福してください”と神に祈り続けたそうだ。そしてBさんを責めることなく、自分にも非があったと思う、とAさんは話してくださった。
Bさんは、”私はAさんを傷つけてしまった、赦してください、ごめんなさい”と告白された。それも他の人たちの前で。口先だけではなく、Bさんの心から出た正直な言葉であることが伝わってきた。
おふたりの、嘘やごまかしのない素直さや優しさに触れ、胸が熱くなった。
誰かに謝りたいと思っても変なプライドが邪魔をして素直になれない時がある。ケンカ相手や自分を非難してくる人物の祝福を祈り続けることは至難の業だ。
神の教えを見事に実践されたおふたりに拍手を送りたい。そして、この姉妹の間に立ち、愛を生み出す力を注がれたイエス様に感謝します。ありがとうございます。
神様は、私たちとの関係に覚悟と意志をもって関わりあってくださる。だから私たちはどんな失敗をしても神様から見捨てられることはない。絶対に。
夫婦の関係、親子の関係、兄弟姉妹の関係、どの関係も、まるごと相手を受け入れ愛を貫くという固い決意によって、保たれてゆくのだな、と実感した1週間だった。
祈り:
「私のたましいの恋い慕う方」である天のお父様。私たち一人一人が、あなたを捜し求めて町を行き巡り、あなたを見つけました。私たちは、あなたをしっかり捕まえて放さず、心の奥深くにお迎えしました。あなたと共に歩む決意をした私たちを喜び、祝福してください。主イエスキリストの御名によってお祈りします。アーメン
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