雅歌 1章
「彼の口の口づけを持って、私に口づけをしてください! あなたの愛はぶどう酒に勝るのです。」(回復訳2節)
「Let him kiss me with the kisses of his mouth- for your love is more delightful than wine.」(NIV:New International Version. Song of Songs 1:2)
かつて働いていた場所はアメリカ人宣教師が立ち上げた病院。その病院の就職試験合格通知が届いたのはクリスマスの日だった。それは、まだキリストを私の花婿だと認識する前の話。
私は全能の父なる神様にすでに召されていたのであろう。そんな私が、神様の御手の中にある職場で育まれ、自分の健康も顧みず世界宣教に出向く故戸枝義明牧師に出会い、日本キリスト教団下谷教会に導かれクリスチャンになる事を許された。しかしまだその頃はキリストの花嫁になるとは何かを知らなかった。父なる神様、イエス様から愛を注がれているがそれに気が付かず、一日12時間労働の日々の中でキッチンドランカーになっていた。主の愛がワインに勝るものだと心から思えるようになったのはつい最近の話だ。
雅歌はソロモンが書いた4500余の箴言と詩の中で最高のものとされる歌集。文字通りに読むと恋愛ジェットコースタードラマのような内容だ。しかしこれを神様から贈られた私たちへのメッセージと思って読むと話はちょっと違ってくる。男女のただの恋愛話ではなく、イエス様と私の物語として読む時に、どうやってイエス様との愛を深めれば良いのかが見えてくる。それはまさに、この詩に綴られているように楽しい事ばかりではない。
相手を知るために時間をかけること。共に喜び、励まし合うこと。互いの存在を、そしてそこから生まれる関係(ドラマ)を楽しむこと。初めてイエス様に救われた日の事を忘れてはいけない。沢山の愛を育むために必要な事が散りばめられた愛の詩集なのだ。
このディボーションに取り掛かった時に、とても愛について考えられる状況ではなかった。なぜなら人の世の荒波に飲まれていたから。しかし何度も読み込んでいくうちにこれも賛美なのだと語られた。全能の父なる神が、イエスがどれだけ私たちを愛してくださっているか。愛してくださっているが故に、私達に愛し愛されることの喜びと言う種を心に撒いてくださった。最高の贈り物を神様、ありがとうございます。
「目を上げて天を見、また下の地を見よ。天は煙のように消え失せ、地は衣のように古びる。そこに住む者はそのように死ぬ。しかし、私の救いは永遠であり、私の義は絶えることがない。」(回復訳イザヤ51:6)
「キリストは、神の身分でありながら、神と等しいものであることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になれらました。」
(新共同訳、ピリピ2:6~7)
私たちの目標はイエス様と同じような人格に変えられていくこと。その究極の行動は自分の身を最も低い者として他に仕えること。だから父なる神様、あなたは私達にイエス様を花婿として贈ってくださいました。心から感謝いたします。未だ肉の思いの強い私はあなたに変えられる途中です(多分、そうあってほしい)。しかし今はただ仕えるだけの人生に疲れ果てました。私は幸せになりたい。心、平安に過ごしたい。奴隷のように仕えるばかりの日々ではなく、自分の足で立って自分の行きたい場所に進んで行きたい。もしそれが主の御心ならば、その道が開かれることを信じて主の御言葉に聴き従います。なぜならあなたの愛は絶えることはありません。
【祈り】
天の父なる神様、御子イエス様、そして聖霊様。今日もあなたの愛の御言葉で私を癒し、励ましてくださり、ありがとうございます。これからもあなたの愛を知らない人に述べ伝える事を私の召しとして感謝して受け取ります。心から今日もあなたに生かされている事に感謝し、この祈りをイエス様の御前にお捧げいたします。アーメン。
【賛美】「主は御座におられる」作詞作曲:Walt Harrah。訳詩:小坂忠先生。歌:SESERAGI
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