伝道者の書 10章
知恵ある人と知恵なき人との対比
ソロモン王は、自分の王としての歩みを振り返って、失敗したこと成功したことなどを、愛する人々に伝えたい為に書き残されたものではないかと言われている。神からいただいた知恵を人生の中で正しく使っていけるかは、私達の心次第だと作者は述べているのだろう。箴言の書でも同じようなことが多々に語られている。
10節、11節の御言葉は、私達にも適用される、備えあれば憂いなし、つまり準備の必要性を語っているのである。
「斧が鈍くなったときは、刃を研がないならば、もっと力がいる。しかし、知恵は人を
成功させるのに益になる。もし蛇がまじないにかからず、かみつくならば、それは
蛇使いに何の益にもならない。」
この聖句から、タイタニック号沈没事故が蘇ってきた。1912年に起こった大惨事となった事故で1500人以上の犠牲者がでた。氷山の一角があることを他の客船から無線がきたはずなのにそれを把握できず、又、乗船客用の十分な救命ボートが不足していたこと、等々も原因になったと後になって明らかにされたとのことだ。それらが事前に対処できていたら多くの犠牲者を出さずにすんだかもしれないとメディアは語っていた。何事においても準備の必要性があることを作者は語っているのである。私も、それをしないで何度も失敗したことがある。今でもそういうことが多々にある。よく小さなことをスルー的にして痛い目にあったことがある。日々の生活の中で、たとえ小さなことを思い、患っているのなら、決して無視しないで向き合って正しく解決していくことである。その為にも神様からいただいた知恵を生活の中に正しく活かしていくことである。
「心の中でさえ、王を呪ってはならない。寝室でも、富む者を呪ってはならない。
なぜなら、空の鳥がその声を運び、翼のあるものがそのことを告げるからだ。」20節
この御言葉も、壁に耳あり、と日本でよく引用されていることわざに匹敵するらしい。そもそも呪うということは愚かなことであり、それはいつかは知れ渡ってしまうということである。知恵ある者は神のことばのみに生きていくことを作者は私達に述べているのだろう。
私達も知恵なき人のような行動や判断をすることがあるけど、そのような時は悔い改めて
神の前に出ていけば、神は、私達を知恵のある人に変えて下さるのである。なんと感謝なことだろうか。主に心から感謝します。
祈り:
ハレルヤ!天の父なる神様。あなたの御名を心からほめたたえます。
私は、知恵ある人のようになれないところがたくさんあります。どうぞ日々知恵ある人になれるように、変えられていきますように助けてください。あなたに与えられたその知恵を、あなたの栄光をあらわすことができるように導いてください。感謝して主イエスキリストの御名によってお祈りします。アーメン
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