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2022年2月5日 ディボーション

マルコの福音書 7章


『外から入って、人を汚すことのできるものは何もありません。』



 6章から8章にかけて、イエスさまの有名なパンの御わざが2回出てくる。1回目は男だけで5000人もの人にパンと魚を分け与え、2回目は4000人の人をパンと小魚で満腹にしたという物語だ。聖餐式の原型なのだろうか、神さまの惜しみない恵みを目の当たりにして、にわかに信じられず、右往左往しながらフリーズしてしまう弟子たち。さもありなん。

 その様子を見ていたパリサイ人と律法学者が、弟子たちの中に汚れた手でパンを食べた、おきて破りの者がいたとあばく。イエスさまはパリサイ人や弟子や群衆を再び呼び寄せて言われた。

「みな、わたしの言うことを聞いて、悟りなさい。外から入って、人を汚すことのできるものは何もありません。人の中から出て来るものが、人を汚すのです。」14節

 ねたみ、ののしり、高慢、愚かさ‥‥私の中にも律法学者と同じ、心の狭さがある。頑なさがある。

 イエスさまは悟りきれない弟子を連れて、ツロ(ティルス)という港町、フェニキアの異邦の地に向かった。そこにギリシア人の女性がやって来て、イエスさまの足もとにひれ伏して懇願した。悪霊に取り憑かれた幼い娘を救ってくださいと。

「するとイエスは言われた。「まず子どもたちを満腹にさせなければなりません。子どもたちのパンを取り上げて、子犬に投げてやるのは良くないことです。」彼女は答えた。「主よ。食卓の下の子犬でも、子どもたちのパン屑はいただきます。」27〜28節

 ここに出てくるパン=信仰、恵み、子どもたち=イスラエルの民、子犬=異邦人、女性と娘をたとえ話しで示している。

 イエスさまの御わざはイスラエルの民のためにあるとの返答に対し、女性は、その通りです、自分は取るに足らないいやしい異邦人です。恵みに値しないと承知しています。それでも神さまの恵みは無限であると信じています。あふれ出た恵みがこぼれ落ち、屑のかけらの部分でいいからどうかいただかせてくださいと、懇願したのである。犬扱いされても、従順な謙遜を貫く女性。イエスさまを徹底的に信じて疑わない信仰告白だ。

「そこでイエスは言われた。「そこまで言うのなら、家に帰りなさい。悪霊はあなたの娘から出ていきました。」29節

 マルコのイエスさまはそっけないが、マタイのイエスさまは優しい口調だ。

「そのとき、イエスは彼女に答えられた。「女の方、あなたの信仰は立派です。あなたが願うとおりになるように。」マタイ15:28

 性差も人種も差別しないイエスさまなのだ。

 前の5000人のパンの物語と、この異邦人の女性の物語は、場所もエピソードも違っていて、関係がないように見える。が、実は「外から入って、人を汚すことのできるものは何もありません。」という御ことばでつながっているのではないだろうか。事実、イエスさまはこの後ツロを北上してシドンからぐるりと遠回りしてガリラヤに帰っている。その間、非ユダヤの外国人にも積極的に癒しの御わざで救いをもたらしている。

 私も弟子訓練の旅にお供させていただきながら、聖書の旅を続けよう。

 愛する天のお父さま、了見の狭い私をお赦しください。女性解放、人種差別反対と言いながら、日々の生活の中で分け隔てなく人に接する難しさを痛感しています。イエスさまに倣って隣人を愛せますよう、悔い改めたいです。どうか心を平らに、恵みのリズムで整えてください。このギリシア人の女性のように、一途に信仰を告白できますようへりくだらせてください。

 イエスさまのお名前で感謝して祈ります。アーメン


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