マルコの福音書 4章
『イエス様と海を渡ろう』
穏やかな海なら見ていて心静まる。しかし津波のような荒れ狂った海を目前にしたら 心が騒がずにはいられない。私の故郷、宮城県は2011年3月11日の東日本大震災の大 津波で被害に遭った。心のどこかにその恐れがまだある。だから一人では海に行けな い。しかしイエス様が弟子に言ったように海に漕ぎ出す事を提案されたら私は二つ返事 で一緒に漕ぎ出せるだろうか。今朝は私の信仰が試された。
マルコの福音書は4つの福音書の中で一番短い福音書。著者のマルコは初代教会の指 導者の一人、エルサレムに家があったマリアを母に持つ二代目クリスチャン。そしてイ エス様が福音の奉仕をしている時に最初から最後まで付き従ったペテロによって導かれ て使徒となった。ペテロが実体験した多くのイエス様の奇跡、行い、そして教えをドラ マティックに表現している。バルナバ(慰めの子)と呼ばれるヨセフが従兄弟で彼と共 に伝道の働きに用いられていた。そんな彼が牧会者、ローマのクリスチャン、異邦人に 向けてエルサレム崩壊前に書いたのがこのマルコの福音書。
イエスは湖で、船に乗って腰を下ろし、群衆に向かってたとえ話しを用いて解き明か しを行った。道端、岩池、茨の中、良い地、と4つの土地に蒔いた種の話。そしてから し種の話。
「また、別の種は良い地に落ちた。すると芽生え、育って実を美、三十倍、六十倍、百 倍になった。」(8節)
「またイエスは言われた。 『神の国とはどのようにたとえたらよいでしょうか。どんなたとえで説明できるでしょ うか。それはからし種のようなものです。地に蒔かれるときは、地の上のどんな種よ りも小さいのですが、蒔かれると、成長してどんな野菜よりも大きくなり、大きな枝を 張って、その陰に空の鳥が巣を作れるほどになります。』」(30~32節)
アメリカ独立宣言の中に”Life, Liberty, Pursuit of happiness” と言う権利がある。 幸福を追い求めることをアメリカ国民は認められている。しかしキリストの弟子として 生まれ変わった私は自分の幸せではなく、イエス様が行ってくださったように民の幸せ のために行動し、教えを述べ伝える事が使命だと示された。だから世の中の荒海の中で 私が揉まれて散り散りになろうともそれが良い地を作るための肥料になるのならそれで 良い。そして良い土地に小さな一粒のからし種を蒔くことができれば最高だと示され た。マリアが、バルナバが、そしてペテロがマルコを育んだように、私は子どもたち、そ して兄弟姉妹の良い土の肥料に喜んでなろうではないか。
今まで自分の幸せばかりに固執していたが、イエス様が「一緒に海を渡ろう」と言っ てくださったのは私に向けての言葉だど信仰によって受け取れる事ができる幸いに、そ してイエス様がいつも共にいてくださると信じることが出来る平安を与えてくださった 聖霊様に感謝したい。
【祈り】
神様。私が今あなたのご計画の中にいること。そしてこの場所が最善の場所だと言う 事を忘れないように語りかけてください。
あなたに導かれてハワイに来ました。あなたの計画は私のの幸福につながる道だ と言う事を信仰の先輩たちの証から証明されています。どうぞ、私の心を強め、あなた の御心が分かる人格に整えてください。
イエス様、あなたが弟子の私たちに示してくださった、「支えるもの」になれるよう 整えてください。
イエス様のお名前と共に、感謝して捧げます。アーメン。
【賛美】主イエス神の愛。ディボーションの際に示された賛美を捧げます。
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