使徒の働き28章
使徒の働き最後の章である。長い航海でいろんな危険を通ってきたパウロ達がたどり着いた所はマルタと呼ばれている島だった。航海中もパウロは主の名によって奇跡をおこした。そして、今度はこのマルタ島でもパウロ自身が一匹のまむしにかまれたのに何も起こらなかった出来事が述べられているのである。島の人々は、パウロを見て、「この人は神様だ」と言い出した。さらに、この島の長官であるプブリウスの父が、発熱と下痢で苦しんで床についているところにパウロは行って、彼に手を置いて祈り、癒した。島のほかの病人たちも来て、癒しを受けたのである。
3か月後にパウロの一行は島を出発して、シラクサ、レギオン、プテオリなどの所を通ってローマにやって来た。3日後に、パウロはユダヤ人のおもだった人たちを呼び集めてこれまでのいきさつを話したのである。民は、この宗派について、いたるところで反対があると言うことを耳にしていたのでパウロから聞くのがよいと思って日を定めて、さらに大勢でパウロの宿にやって来た。パウロは、神の国のことを証しし、モーセの律法と預言者たちの書からイエスについて彼らを説得しようと、朝から晩まで説明を続けたのである。だが、なかには彼が語ることを信じようとしない人たちもいて、彼らが帰ろうとしたので、パウロは、預言者イザヤを通してそれぞれの先祖に語られたとおりであったことを言った。
「この民のところに行って告げよ。あなたがたは聞くには聞くが、決して悟ることはない。見るには見るが、決して知ることはない。この民の心は鈍くなり、耳は遠くなり、目は閉じているからである。彼らがその目で見ることも、耳で聞くことも、心で悟ることも、立ち返ることもないように。そして、わたしが癒すこともないように。」28:26~27
イエスさまが、使徒たちに伝道する時の心得を語られたことが思い起こされた。福音を伝えても受け入れられないなら、「衣のちりを振り払いなさい、又は、足のちりを払い落しなさい」と言われたのです。それは、彼らと断絶するということなのです。だから、パウロは、神のこの救いは、異邦人に送られました。なぜなら、異邦人は聞き従うことになると言われたのです。
パウロの第一次、第二次、第三次伝道旅行とローマの旅はここで終わるが、福音は、エルサレム、ユダヤ、サマリヤの全土、地の果てまで広がっていきました。パウロの伝道旅行を通して示されたことは、何度も何度も危険な目にあっても進むことができたのは、主なる神が共におられて、神の励ましがあったからということです。
「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。」18:9(一部抜粋)
「わたしがあなたとともにいるので、あなたを襲って危害を加える者はいない。」18:10(一部抜粋)
「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたをまもる。」イザヤ書41:10
そして、パウロ自身も神を心から信頼して、忍耐をもって従ってきたから大胆に恐れずに語り、この第三次伝道旅行にまでたどり着くことができたのです。又、そこには多くの人々の助けもあったのである。使徒の働きは、私達クリスチャン一人一人に神が望まれておられることではないでしょうか。神から与えられた賜物はそれぞれにみな違うけど、その賜物を神の栄光を帰す為に用いられていくことが、神の喜びであり、私達のゴールではないでしょうか。
愛する天の父なる神さま。あなたは、私達クリスチャン一人一人に賜物を与えて下さり感謝しています。私達が頂きましたその賜物をあなたの栄光の為に用いることができるように導いて下さい。感謝して主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン
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