ヨブ記41章
『主が私のすべてです』
主はヨブに言われた。
「あなたは釣り針でレビヤタンを釣り上げることができるか。」41章1節
レビヤタンとは?
聖書辞典にはこのように記されていた。
レビヤタン:
わにに似た巨大な怪獣、海で戯れる巨獣
また神によってさばかれるべき神に敵する勢力としてのエジプト、アッシリア、バビロニアを象徴すると思われる動物などとして描かれている 『新聖書辞典』より
ここからレビヤタンについて分かるのは、これが当時の人々の恐れる対象であったことは間違いない。そして主はここで、このレビヤタンをそのからだの部分に至るまで力説するのだ。それを聞くと、レビヤタンがどんなに圧倒的なまでの力を持っているか…とても人が釣り針で釣り上げることなどできない存在であることがよく分かる。
28節によればレビヤタンの前では、石投げの石も藁と化し、こん棒さえ藁と化す。人がどんなもので打とうとしても、レビヤタンには何のダメージも届かない。人が何によっても太刀打ちできない存在、それが恐ろしいレビヤタンだ。
しかし、そのことばの合間で、主はヨブに言う。もっと畏れるべき存在、神がいることを。神が神を啓示しているのだ。
「そうであれば、だれがいったい、わたしの前に立つことができるだろうか。
だれが、まずわたしに与えたというのか。
わたしがそれに報いなければならないほどに。
天の下にあるものはみな、わたしのものだ。」10〜11節
レビヤタンと聞いても、正直あまりピンとこない。しかし、ヨブをはじめ当時の人々にはよく分かったのだろう。レビヤタンは恐ろしい、と。現代を生きる私たちにとってもレビヤタンにとって代わる恐ろしい存在というのは、この世界を見回せば、確かにある。
そのような世界で、今日も嵐の中から響く主の御声を私はヨブとともに、しかとこの耳に入れたいと思った。
「天の下にあるものはみな、わたしのものだ。」11節
そうか。あのレビヤタンだって、何だって、すべてのものを神様は今日も治めておられる。ということは結局、私にとっても、天と地を統べ治める神様がすべてなんだ。そんな風に、嵐の中からの御声を聞くヨブも思ったのではないかなぁ…。と、ヨブ記をともに読み進めてきた私もこの時、沈黙を破って響く神様のことばから、ヨブとともに再認識させられている。
神様、あなただけが主の主。私のすべてです。
賛美『夢見人 ドリーマー』の歌詞が、心に沁みます。ハレルヤ!
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