ヨハネの黙示録17章
17章には、「大淫婦」「大バビロン」と呼ばれる反キリストの勢力について記されている。
この世においては権力があり、7人の王、10人の王が登場します。これらは強大な権力を持ち、人々を真の神から引き離そうとします。
しかし、14節には「彼らは子羊に戦いを挑みますが、子羊は彼らに打ち勝ちます。子羊は主の主、王の王だからです。」と記されています。
ここではあえて、主の主、王の王であるお方を、「子羊」と呼んでいます。「子羊」とは、小さく弱い存在です。しかし、この世の権力を誇る勢力に対して、勝利したのは「子羊」なのです。
私たちは、ここで真の勝利者について学ぶことが出来ると思います。「子羊と共にいる者たち」(14節)とあります。「子羊」と共にいる者たちが、その勝利にあずかるのです。
「子羊」とは、犠牲の供え物です。それは、十字架に架かられたイエスのことです。十字架とは、神の勝利のしるしなのです。
「子羊と共にいる者たち」とは、イエスの十字架を、「私のためである」と信じる者たちです。
大淫婦、大バビロンは、私たちの罪を告発し、迫害し、脅かします。あるいは、富と性の誘惑を通して罪の奴隷にしようとします。アメとムチを使って、何とか私たちに悪魔に対して膝をかがめさせようとします。しかし、私たちは「子羊と共にいる者たち」として勝利するのです。
この章を読んで、改めて、主の十字架の元に居続けることの大切さを学びました。聖歌396番「十字架のかげを いかで離れん 御国の門に いる日までは おらせたまえ この身を主よ 十字架のかげに とこしえまで」と歌われていますが、まさに十字架のかげにいる「子羊と共にいる」自分でありたいと思いました。
祈り
天の父なる神さま。私たちの勝利は、イエスの十字架にあります。私が「子羊と共にいる者」として、これからも歩むことができますように。そして悪魔の力に打ち勝つことができますように導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン
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