エステル記10章
『主の計画にこの身をささげる』
エステル記もいよいよ最終章。
書名のごとく、王妃となったエステルは中心的な人物として、ユダヤ人救済のストーリーは、ここまで展開してきた。しかし、この最終章は、決して私たちが忘れてはいけない一人の人を想起させてくれる。それはエステルの親戚にあたる、あのモルデカイという人だ。
「彼の権威と勇気によるすべての功績、王に重んじられたモルデカイの偉大さについての詳細、それは『メディアとペルシアの王の歴代誌』に確かに記されている。」(2節)
そのようにして、エステル記はモルデカイの功績をたたえて、その書を閉じるのだ。
彼は、「ユダヤ人にとっては大いなる者であり、多くの同胞たちに敬愛された。」とある。しかし、どうだろうか?かつて、エステルを養育していたあの頃、まさか将来このように養女エステルとともに働くとは・・・。まさか将来、自分がこのような御用、務めを任されるとは・・・。きっとモルデカイ自身、思ってもいなかっただろう。
しかし、彼の心にあった同胞への熱い思い、そこから神様は不思議と彼を突き動かし、彼と今では王妃となったエステルを通して、ペルシアにいたユダヤ人のいのちが救われたのだ。
「彼は自分の民の幸福を求め、自分の全民族に平和を語る者であった。」(3節)
今日はモルデカイという大いなる人と、その人生を想い起こしたい。
天のお父様
人生は分かりません。しかし、あなたのご計画の中に私が今日も置かれていることは知っています。主よ、モルデカイの歩みを想い起こしています。主よ、あなたは彼と彼の養女だったエステルを通して、多くのいのちを救い出されました。モルデカイのように、あなたのご計画(御思い)を知り、そのために動く勇気を私にも与えてください。アーメン。
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