エステル記3章
『歴史を治める救いの神様』
ハマンが首長たちの誰よりも高い地位についた。クセルクセス王様はなぜ、この人をこの地位に置いたのか‥‥。
何せ、このハマンがユダヤ人撲滅を企てて、動き出すのだ。この3章を読むと、彼はなんと過激な人物であったかを思わずにはおれない。
ハマンが、ユダヤ人撲滅へと動き出したきっかけは、モルデカイが彼に対して膝をかがめず、ひれ伏そうともしなかったからだった。しかし、たったこの一件でハマンは怒り狂って、モルデカイだけではなく、モルデカイの民族すべてを根絶やしにしようと動き出すのだから、正気ではない。
モルデカイがなぜ、このような不敬事件を起こしてしまったのか、その理由は明らかではない。でもきっと、ハマンはひどく過激な人物だったから、そのままひれ伏して追従すること自体、モルデカイが躊躇したのではないか‥‥ということは十分考えられる。
民はようやく、捕囚から解放されたというのに‥‥。モルデカイはこの後、あのエステルに助けを求める。
エステル記は聖書なのに、全く「神」ということばが出てこない。しかし、おもしろい。神様がそこに生きていて、その歴史を支配しているのが確かに分かるからだ。神様がどのように人々を介して働かれるか、この書は、私たちに神様の摂理を教えてくれる。
天のお父様
あなたは今日も生きておられます。この歴史を支配しておられます。モルデカイとエステルとのドラマを知っては、主よ、あなたは救いの神でおられることを教えてくださり、感謝します。アーメン。
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