ペテロの手紙第二 1章
『好好爺ペテロからのラブレター』
●学んだこと:
前章でペテロは、「私は簡潔に書き送り、勧めをし、これが神のまことの恵みであることを証ししました。」(Ⅰペテ5:12)と語っている。
確かにペテロの手紙は簡潔、コンパクトだ。短いながらもイエスさまの公生涯と復活と再臨を、ていねいに言葉を吟味しながら書き記している。マタイやマルコなど、福音の総まとめ的な存在ともいえる。さすがイエスさまの一番弟子!(筆者はペテロではないとする見方もあるようですが)
手紙の宛先は、”ペテロと同じ尊い信仰を受けた方々へ”。私のことをペテロと同じ信仰の兄弟と認めてくれているというわけだ。
そして「神のご性質にあずかる者となるために」、霊的な成長に励みなさい、現状維持では後退しますよ、と親身に忠告する。「あなたがたは与えられた真理に堅く立っている」(1:12)とリスペクトしてくれた上で、ペテロの残された人生は「あなたがたを奮い立たせること」、信仰の応援団長としてエールを送り続けることだと、遺言めいた思いも吐露している。
純情で、直裁で、血気盛んだったペテロも齢を重ね、好好爺になった。
「だからこそ、あなた方はあらゆる熱意を傾けて、信仰には徳を、徳には知識を、知識には自制を、自制には忍耐を、忍耐には敬虔を、敬虔には兄弟愛を、兄弟愛には愛を加えなさい」(1:5~7)
このアドバイスは、ペテロの信仰の歩みそのものだったのだろう。イエスさまの似姿になるための体現の証し。そしてお爺さんになっても、熱い霊的成長を続けた生涯。
なんて温かな励まし、そして何度でも読みたい、味わいたいと思わせてくれる優しくわかりやすい文体。その深さと永遠性。ハレルヤ! 私も簡潔な祈りと交わりを心がけよう。
ローマで殉教したといわれるペテロは、初代ローマ教皇としてヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂の墓で眠っている。
●祈り:
信仰は私が獲得したのではなく、神さまから授かったものです。いただいた恵みが健やかに育ちますよう、みことばを正しく理解できる目を養ってください。みことばを感謝できる心を養ってください。みことばを分かちあえる愛を養ってください。
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