詩篇第5巻 109篇
詩篇109篇は無慈悲な悪にたいして憎しみの言葉が赤裸々に語られている。
このような言葉で神に叫んでいいのかと思わさられる箇所が詩篇ではたくさんでてくるのである。それが詩篇である。つまり、私達のありのままのことばを神にお返しする教本なのである。神に正直な言葉で表現することは、神との関係を深めていく大切なことに繋がっていくことなのだ。
109篇は、1~5節は悪者に対しての助けの祈り、6~20節は悪者にたいしての報復の祈り、
21~25節は助けの祈り、26~31節は主への救いの確信と感謝の祈りに分けられる。特に注目
させられたところが、30節の「わたくしはこの口で おおいに主に感謝し 多くの人々の
ただなかで 主を賛美します。」である。あれほど悪にたいして怒って、憎しみのことばを
神に叫んでいたにもかかわらず、最後は主への信仰告白の歌となっているところである。悪に対して自分のちからではどうにもならないことを知った作者は、できることはただ一つすべてを主に委ねて、主を賛美することを示されたことだろう。
「復讐はわたしのもの。わたしが報復する。」ローマ12:19 一部抜粋
「自分の敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」マタイ5:44 一部抜粋
私達も、現実に人間関係のなかでいろんな困難なことが多々におこることがある。その時
に自分自身が敵を愛することができるだろうかと問われたら、すぐにはできないと答えるでしょう。だが、この詩篇を日々黙読していて学ばされたたことは、すぐには愛することはできないけれども、主に委ねて祈ることはできるということである。祈りは力である。祈っていくうちにいつしか憎しみが薄れて、それが愛にかわっていき人を赦すことができるできるようになるからだ。その積み重ねがイエス様のように、愛のある者へと変えられるようになるのである。イエス様の愛の教えを日々学んでいきそれを多くの人々に伝えていくことが救われた私達の義務であるのだ。
このクリスマスの時期に、神の御子イエス様が私達の罪の為に十字架に架けられるために
お生まれになられた降誕祭を心から喜びたたえて祝福し、祈っていきたい。
祈り
愛する天の父なる神様。
あなたの尊い御名をこころから賛美します。クリスマスの忙しい中で静かに聖書を愛読し
御言葉が与えられて、信仰の確信に導いてくださったことを感謝します。迫害する者をすぐには愛せない弱い私ですけど、あなたに祈ることができる幸いを感謝します。イエス様の十字架の血潮によって私達はあなたの愛の内にすまわせて下さっていることに感謝します。私も、迫害する者を愛していけるように導いて下さい。感謝して主イエスキリストの御名によってお祈りします。 アーメン
Comments