詩篇第五巻 125篇
『シオンの山』
ここにあるシオンの山とはエルサレム神殿がある山のことで、ここはダビデの時代にはエブス人が山上に要害の地として守っていた山を、ダビデがイスラエルの王となった時に、ここを攻めとった主の山である。
イザヤ書2章2節 「終わりの日に、主の家の山は山々の頂に堅く立ち、もろもろの丘より高くそびえ立つ。そこにすべての国々が流れて来る。」
この時イザヤが見た将来のエルサレム、主の家の山もシオンの山である。
エルサレム:平安の街、エル 「イール=街」 サレム「シャローム」は、アブラハムの時代には、モリヤの山 イサクを捧げた山である。実にシオンとは、聖書では親しみを込めてエルサレムを語る、稚名です。
このシオンの山は、イスラエルの喜びと悲しみを見守ってきた、ダビデ王が悦びの中、踊りながら契約の箱を運び込む姿を見たが、バビロン捕囚のために縄に引かれていく悲しみの民の姿を見た、イエスがロバに乗って入場される姿を見たし、救い主が十字架にかかる姿も見た。
やがてローマ軍によって占領され、殺戮の血が流されシオンの民が世界中に散らばされてゆく姿も、そしてバラバラであったユダヤの民が、やっと現代のイスラエル国となって再びシオンの娘が戻ってきた姿も見ているのだ。
さらにやがて来られる、主の再臨の時の事もゼカリヤ書14章ははっきりと語っている。
14:8節「その日には、エルサレムからいのちの水が流れ出る。その半分は東の海に、残りの半分は西の海に向かい、夏にも冬にも、それは流れる。」これは黙示録の22章1節「また私は、新しい天と新しい地を見た。以前の天と以前の地は過ぎ去り、もはや海もない。」に繋がっている。
学者によれば将来に、地殻を揺るがす大地震が起こりアジア大陸プレートとアフリカ大陸プレートがぶつかり合っている中東地区、シオンの山が盛り上がって、今は700メートル前後のエルサレムが世界の中でも大きな山の上になるという。終わりの日には、主の山が世界の中心となる日が間近なのかもしれない。
詩篇125:1「主に信頼する人々はシオンの山のようだ。」、5節「主は、曲がった道にそれる者どもを不法を行う者どもとともに追い出される。」主を信じる者達は、接木となって神の民に繋がり、主に囲まれ守られる。
しかし不法の者達は、その外に追い出されシオンに入ることは出来なくなる。恵みと同時に主の義が下される日が迫っている。主に頼り、信頼する者はすでに聖霊として、いのちの水をいただき始めている。主を信じることは主の心を知ること。神は愛であるので愛を持ってしか神に近づくことはできない。シオンの山に入る事ができますように。どうか愛が尽きぬように導き下さい。我が主よ
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