Ⅱ列王記3章
『ミラクル!? 主の目には小さなことです。』
●学び:
エリヤから2倍の霊を与えられ、頼もしい後継者として召命を歩み出すエリシャーー。この3章から、私たちはエリシャのミラクルに遭遇する。
登場人物は4人の王ら。北イスラエルのヨラム王と、ヨラムに納める年貢を拒否するモアム王、そして当時まだ同盟関係にあった南ユダのヨシャファテ王と近隣のエドム王だ。
モアム王の反乱を怒ったヨラム王が、南ユダに援軍を頼み、モラム退治に出陣したのだが、回り道を選んでしまったため、敵の陣営に着く前に飲み水がなくなってしまった。
困った王たちは主のみこころを伝える預言者を求め、エリシャの存在を知った。しかしエリシャはバアル信仰をやめない北イスラエルに嫌悪していたので一度は断った。それでも気を取り直して竪琴の音色で(ダビデのように)鎮まると、主のみことばが下った。
「主がこう言われるからです。『風を見ず、大雨を見なくても、この涸れた谷には水があふれる。あなたがたも、あなたがたの家畜も、動物もこれを飲む。』これは主の目には小さなことです。」(3:17・18)と、エリシャ。
主の目には小さなこと! 枯れ地に水をあふれさせるミラクルは、神さまにとっては奇跡でもなんでもないこと。神さまは水という、必要の満たしをただただ与えてくださっただけ。
だって神さまが人間になって、十字架にかかって死んでくださるなんて、奇跡の10倍返しのような御技をしてくださったのだから。
三浦綾子さんの小説「ちいろば先生物語」の一節に、「神さまにとって癌を治すのも風邪を治すのも一緒のことなんだよ」というのがあって、平易ながらなんと的を得た名言なんだとアーメンしたことがあった。
北イスラエルは内戦に勝ったものの、戦乱は続く。
●祈り:
愛する天の神さま、いつも私たちの必要を満たしてくださってありがとうございます。与えられた水が、時に不服であっても試練であったとしても、どうか受け取ることができますように。神さまを信じて、与えられた水を従順に飲むことができますよう、私を整えてください。
イエスさまのお名前で感謝して祈ります。アーメン
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