サムエル記第一 8章
「サムエル、リタイアを民に仄めかされて心が騒ぐ」
長年、師士(裁きつかさ)と呼ばれる神に選ばれし人々によって導かれていたイスラエルの 民が 『他のすべての国民のように、私たちをさばく王を立てて下さい。』(5節)とサムエ ルに発言した。 「そのことばはサムエルには悪きことであった」(6節)または「サムエルを不愉快にさせ た」と言う訳もある。そんなサムエルに「民があなたに言う事は何であれそれを聞き入れよ。 なぜなら彼らは、あなたを拒んだのではなく、私が王として彼らを治めることを拒んだのだか ら」(7節)この神様の発言に偉大なる神のサムエルに対する愛を感じる。神様はサムエルを 励ましたのだ。
人は何か同じことを続けることによって達人へと成長してく。多くの事を学び、リーダーへ と弟子と共に成長していく。しかしサムエルが弟子や自分より遥かに若い民に意見されるのは 予想もしない事であったに違いない。しかし人には必ず何かからリタイアする時が来るのだ。 サムエルも薄々感じてはいたかもしれない。しかし目の当たりにすると心が騒ぐと思う。だか ら民の言葉に違和感を感じたのだと思う。 主はそんな勝手な民も、サムエルも愛された。特に生まれる前から主に愛されていたサムエ ルは、神にとっても格別の存在であったのであろう。この箇所から、神様は神に聞き従うもの を見捨てる事なく、心を強め、主の弟子と言う存在からはリタイアすることが無いと語ってく れているような気がした。
☆祈り。
天の父なる神様。全能の父なる神様。貴方がいてくださることに感謝いたします。 今日もあなたの御言葉から学ぶ事ができました。たくさんの気づきをありがとうございます。 世の中は心騒ぐことに溢れています。民がサムエルを見捨てても貴方が彼を励ましたように、 どうぞ私が心弱っている時は貴方が励ましてください。これからも貴方の御心が分かるよう に、心騒ぐ事なく歩んでいけるよう導いてください。アーメン。
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