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2020年9月19日ディボーション

士師記13章

不思議な神とサムソンの父マノア


13章は、士師の一人サムソンが誕生するに至った場面である。ここにはサムソンの両親が登場する。まず注目すべきことは、父の名前は「マノア」とはっきり記されているものの、母の名前は「母」としか記されていないことだ。

 事実、この章でマノアという名前の人は、神を畏れて生きた一人の人として、ここに確かにその名が残されるべき人であったと私は強く感じる。


 私は、このマノアという誠実且つ実直な男性にたくさんのことを教えられる。また同じ男性として、彼の生き方に非常に惹かれるものを感じる。

 なかなか子どもが与えられなかった二人に、神の使いは現れて、「男の子(サムソン)が生まれること」を伝えられるわけだが、それはことごとく、父マノアにではなく、妻に伝えられて、このストーリーは展開していく。

 神の使いが告げられた約束を、妻を介して聞くマノアだが、そのマノアの姿とは、まず妻を信頼して始まる。妻が体験したことを、そのまま自分のこととして受け入れていく。そして、その約束を受け、「何をすべきか」真剣に祈り、神に伺いを立てていくのだ。

 「何故、主は私ではなく妻にばっかり…」というような不満さえ一切出さずに、誠実に且つ実直に、主に従おうとする真っ直ぐな信仰に、心を打たれる。


 そして、いよいよ11節以降、マノアも神の使いと対面し、さらにストーリーは展開していく。マノアは神の使いを引き止めて、確かに受け取った神の約束、その御心を、さらに真剣に求めていく様が描かれている。

 そのクライマックスが、17~18節だ。

「そこでマノアは主の使いに言った。『あなたのお名前をお教えください。あなたのお言葉どおりになりましたら、あなたをたたえたいのです。』主の使いは言った。『なぜ私の名を尋ねるのか。私の名は不思議だ。』マノアは子山羊と供え物を取り、岩の上で主に、すなわち不思議なことをなさる方に献げた。」


 神は不思議なお方。不思議なことをなさるお方。その真実を、マノアとその妻は体験した。そして実際に、ずっと子が与えられなかった二人の間に、あのサムソンが誕生したのである。

 私自身も、マノアのように神の御前に誠実且つ実直に生き、不思議なことをなさる神をもっと深く体験的に知っていきたい。


応答

天のお父様、

サムソンの父、マノアを通して、あなたの前にどのように在るべきか、今朝、私に教えてくださったことを感謝します。主よ。私にもマノアのように、あなたを信頼し、あなたを真っ直ぐに求めて従おうとする信仰をお与えください。

そして、マノアとその妻のように不思議なことをなさるお方、不思議な神、あなたをさらに深く知ることができますように。私を導いてください。アーメン。


※ちなみに「マノア」という名前は、ヘブル語で「憩い」という意味だそうです。マノアに建つホノルル教会も、今は集まることが制限されていますが、この言葉通り、「憩いの地」に建つ教会として、ともに歩むことができたら幸いだなぁ、と思わされました。

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