旧約聖書 第2サムエル紀 21章
「他民族をもお守りくださる主の恵」
1節「サウルとその一族に、血の責任がある。彼がギブオン人たちを殺戮したからだ」
●学んだこと
自分の身に危険が迫れば、同じ民族だとか、家族だとか・・・気にしていられなくなるのではないだろうか。アモリ人の一つの民族ギブオン人がまさにそうであった。
ヨシュアの時代に滅ぼされたエリコ(ヨシュア6章)、アイ(ヨシュア8章)の噂を聞き、アイよりも大きな国であるが(ヨシュア10章2節)、貧しいなりをして(ヨシュア9章)イスラエルと盟約を結んだと記されてある。本当の事を言ったらイスラエルは受け入れてくれないと思っていたのだろうか?
私も、本当の事を言わない事がある。それは人に対する恐れ。主に対しての恐れもあるが、嘘は主には通じない。全部お見通し。ギブオン人だと言う事をお見通しの上で主に首を垂れる民を、他民族であろうと主は救おうとされる。(ヨシュア10章6−11節)
そしてまた『ダビデの時代に、3年間引き続いて飢饉が起こった。それでダビデは主の御顔を求めた。主は言われた。「サウルとその一族に、血の責任がある。彼がギブオン人たちを殺戮したからだ。」』(2サムエル21章1節)この神様の采配の中に、イスラエル民族だから優先、と言う考えはない。あくまで主の掟を守るか否かが重要になってくる。これによってサウルの子、ヨナタンの子メフィボシェテ他、サウルの息子7人を失うことになる。せっかく食事を共にするような仲になったメフィボシェテを失うのは身を切られるような気持ちだったと思う。
イスラエルの民では無い、かつ罪を犯しても全てを主の光の下に出さない私。そんな私でも哀れんでくださる神様。本当に懐の広い方である。子どもの時に親の財布からお金を盗んでおやつを買いに行ったり、妹のケーキを食べたのに「私じゃない」と嘘をついた私。他にも沢山悪いことをしてきた。降誕節に入り、イエス様のお誕生を祝う季節ではあるが、その後、十字架にイエス様をかけた私の罪を思うと、とても複雑な心境になる。
●祈り
天の父なる神様。貴方は全て御存知です。人に隠しても、貴方には全てお見通しです。ですから貴方にだけ本音を打ち明けます。こんな罪人ですが、まだ愛を注いでくださりありがとうございます。これからも、貴方の声を聴けるような状況にしてください。
主イエスキリスト様の御名によって御前にお捧げいたします。アーメン
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