旧約聖書:1列王記9章
ソロモン王は、20年を費やして主の宮と王宮を完成させた。主の宮が完成した後、まずしたことが契約の箱を運び入れることであった。契約の箱は、まさに神がここに住まわれることの徴であり、臨在の象徴であった。主の宮とは、この契約の箱を運び入れるために造られたのだ。だから主の宮の奉献式において「主の栄光が主の宮に満ちた」(8:11)のである。そして9章においては、支配地域の整理を行い、ソロモン王朝は盤石となっていく。
その時に主が語られたことは、1節~10節に記されている。「もし、あなたが」ということばが鍵語だ。「もし、あなたが」主に従うなら、「もし、あなたが」主に逆らうなら、と二つの道を明らかにする。神は、先のことを知っておられる、と同時に私たちに選択の自由を与えてくれる。
そして二つの道を提示する前に、3節において、「わたしの目と心は、いつもそこにある」と語られている。「もし、あなたが」ということばの前に、まず神の祝福が約束されている。神の目と心は、いつもあるのだと。だから祝福の道を選ぶように、決して神に背を向けて離れることがないようにという、神のお心を感じるようだ。神は、至れり尽くせりの配慮をもって、民が神に従い続けるように励ましてくださる。
語られたこと
それでも、ソロモンの子孫は、神に背を向けて離れていく道を選んで行ってしまう。今日を生きる私は「もし、あなたが」という神の御声に耳を傾け、祝福の道を選ぶ者でありたいと心から願う。
なぜなら、神が先に、祝福への道を開き、整え、備えてくださったのだから。その道とは、まさにイエス・キリストである。イエスこそ、道であり、真理であり、命なのだから。神の恵みを無駄にしないようにしたい。
祈り
天の父なる神さま。主に従う道を歩んでいけますように。道から逸れることがないように、道であるイエスから目を離さないでいられますように、聖霊が助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン
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