旧約聖書 列王記第一6章
『480年目に七年かけて出来た主の宮』
「イスラエル人がエジプトの地を出てから四百八十年目、ソロモンがイスラエルの王となってから四年目のジブの月、すなわち第二の月に、ソロモンは主の家の建築に取りかかった」1節
●学んだ事、語られた事
1節にサラッと「480年かけて…」と書かれ、そして2節では神殿の長さ60キュビト(1キュビト約50cmにて、約30m)、幅20キュビト(10m)高さ30キュビト(15m)であった…なんてこちらもサラッと書かれているが、壮大な時を経て、やっと作り出されたものはものすごく巨大な主のための宮であった。今と違ってフォークリフトも無く、運搬用の巨大トラックや貨物も無い。石も切ってから運ぶ有様。しかし民衆は七年で成し遂げる。
3万人の役務者(強制労働者)を1ヶ月交代でレバノンに送って材料調達させたりして作り出した宮。それも七年もかかっている。
自分が望むようにならぬことは沢山ある。私は“本当はこうしたいのに出来ない、悲しい” と言うような事を日々思っている。小さな出来事から大きな出来事まで、人の希望はさまざま。
でもどんな小さな出来事でも耳を傾けてくださる神様。荒野ではマナを降らせてイスラエルの人々を養った。そして480年目にやっと神様の家の建築が始まる。自分の事は後回しで、私たちの小さな願いを最初に叶えてくださる神様。本当にお優しい。
コロナ禍にある今、私たちは荒野に踏み出したのかもしれない。しかし480年後の未来に私たちの子孫が平安に暮らせる日を神様が用意してくださっている事を確信し、その日を思い描き、神様の愛の深さ、壮大な計画に感謝せずにいられない。神様が私の望みに対して“Good timing! ”と考えるその日を夢見て、先人達のように祈り、待ち望みたい。
しかし480年は長い(笑)。日本の歴史を今からさかのぼると1540年代の室町時代に行き着く。ちょうど1543年にはポルトガル人が種子島に漂着して鉄砲伝来になった頃。当時の人は今の私たちの生活、想像も出来なかったと思う。どんな未来が待っているのか楽しみである。
●祈り
天の父なる神様。480年後にどんな未来が待っているのでしょう。楽しみです。あなたの世界観はとても大きい。そんな貴方の世界観のように、私の心も広く、深く整えてください。貴方の宮を作るときに石をきちんと整えて組み上げていったように、私の心も邪念をそぎ落とし、貴方の宮を作る石の一つになれるよう、貴方に用いられるよう整えてください。
イスラエルの民のように脇道に心注がれて、ふらふらする私です。どうぞ今日も貴方の教えを胸に隣人を愛せる人格に整えてください。イエス様のお名前を通して御前にお捧げいたします。アーメン。
より詳しい神殿の情報を知りたい方は、こちらを参考にしてください。
https://www.culturebeanz.com/entry/2019/10/13/181951/
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