旧約聖書 サムエル記第二 13章
『王室スキャンダル』
触れられたこと:
昨日は投稿された12章のディボーションを想いながら、感謝祭の一日を過ごした。
それは書き出しから単刀直入に、神さまの前に心を注ぎだしていた。
「バテ・シェバが誰よりも苦しかったと思う。」と。
「ダビデ王ばかりがピックアップされているが、私にはバテ・シェバの悲しみ、苦しみが痛切に伝わってくる。」のだと。
“痛切”は、一瞬の感覚ではない。ディボーション筆者の寄り添う心を想い、愛と祈りを受け取ることができた一日だった。感謝!
ただし12章も13章も、醜態まみれの『王室スキャンダル』記事である。ダビデ王の強姦、そして息子アムノン王子の強姦事件。性欲のままに人妻を、また処女の異母妹タマルを犯すさまがこと細かく書かれている。
そしてアムノンは強姦した後、憎悪の感情に豹変してタマルを追い出して捨ててしまう。13章はさらに、異母兄弟の暗殺へと展開し、読み終わると後味の悪さだけが残る。
14章に読み進めば光が見えるのかと思えば、ダビデ王家のお家騒動はさらに混乱をきわめる。
こんなにも神さまを除外してしまった聖書箇所はないのではないだろうか。ただ一つ、タマルの言葉の中に主への従順を見出すことができる。
強姦され、アムノンの部屋から出て行けと言われたタマルは、
13:16「それはなりません。私を追い出すなど、あなたが私にしたあのことより、なおいっそう悪いことですから。」
と、悔い改めを促した。心身を傷つけられた直後でもタマルは、主にあって前向きで、悪や不幸を克服する希望の持ち主だった。
〈希望は強い勇気であり、新たな意志である〉マルティン・ルター
祈り:
神さま、ダビデ家の愚かな男たちは主を忘れて肉欲に暴走しています。その中でバテ・シュバやタマルなど、素敵な女性を登場させてくださってありがとうございます。タマルのように一点の非もないまま心と身体を傷つけられる災難にあった時、私だったらどんな反応をするのか、自信がありません。どうかまっしぐらに神さまのところに逃げ込めますよう、信仰の力を増し加えてください。また、虐待やレイプ、その連鎖はダビデの時代よりも悪化しています。神さま、どうか両者の傷を癒し、社会を救ってください。
イエスさまのお名前で感謝して祈ります。アーメン
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