Ⅱサムエル記5章
「主」が主導権の人生
イスラエルとユダの全体を治める王となったダビデ。
10節には「ダビデはますます大いなる者となり…」というくらいだから、その勢力と言ったら、それはそれは凄まじかったのだろうと思う。
シオンの要害をも攻め取り、ダビデの町ができた。城壁、王宮…ダビデ王による勢いと繁栄は、5章前半を見るだけで伝わってくる。
そのようなダビデ王だが、私自身、この度とても語られたのは、17節以降の彼のブレない姿勢だ。ペリシテ人が、ダビデを狙って攻め上ってきた。こんなにも勢力を増す我が国に、正直言って王であるなら自分自身の力を過信して自ら動き出してもおかしくない。
しかし、ダビデ王はとにかく逐一、まず主に伺いを立てるのだ。
19節「ダビデは主に伺った。『ペリシテ人のところに攻め上るべきでしょうか。…」
23節「ダビデが主に伺うと、主は言われた。『上って行くな。…」
そして、主が仰せられるとおりに、ダビデ王は聞き従い、ペリシテ人に勝利していく。
20節「主は、水が破れ出るように、私の前で私の敵を破られた。」
24節「そのとき主はすでに、ペリシテ人の陣営を討つために、あなたより先に出ているからだ。」
ここに、あくまでもダビデ王の前に、王の王、主の主である神が戦いの最前線に立っていることを知る。そして、主に従うイスラエルとユダの王ダビデは、民とともに勝利を治めていったのだ。
私は、詩篇16篇「ダビデのミクタム」にあるみことばを思い出した。
8節「私はいつも 主を前にしています。主が私の右におられるので 私は揺るがされることがありません。」
私自身も、いつも、どんな時も主を前にして、日々主に伺いつつ、語られる御声に従う者でありたい。そして、ダビデのように「主」が主導権の人生を歩ませていただきたい。
応答
天のお父様
ダビデ王のように、神である主をいつも私の前に置き、あなたが主導権の人生を私も歩むことができますように。あなたが私の「主」です。あなたの道(主の道)を歩ませてください。そのために、私にいつもあなたに聞き従う勇気と信仰をお与えください。アーメン。
Comments