サムエル記 第一 19、20章
ダビデとヨナタンの美しい友情
サウルはダビデを妬み、その思いは彼を殺意にまで至らせた。「妬み」という人の罪は、非常に恐ろしい。
しかし、そのようなダビデの危機迫る人生で、ダビデ自身を慰め、守ったのは、サウルの息子ヨナタンの存在であった。
18:1「ダビデがサウルと語り終えたとき、ヨナタンの心はダビデの心に結びついた。ヨナタンは、自分自身のようにダビデを愛した。」
19:1「しかし、サウルの息子ヨナタンはダビデを非常に愛していた。」
20:17「ヨナタンは、ダビデに対する愛のゆえに、もう一度ダビデに誓わせた。ヨナタンは、自分を愛するほどにダビデを愛していたからである。」
ここにあるのは、男同士の友情である。日本人である私は、ここまで愛し合う美し過ぎる友情の姿を見ると、正直少し小っ恥ずかしい思いを感じてしまう。
でも、この時のダビデ…、サウル王に命が狙われるという危機に瀕した彼にとって、すべてを理解し、共に歩み続けてくれるヨナタンの存在は、どれほど大きかったことだろう、と思う。
その友情のクライマックスが、「安心して行ってください。」と、ダビデを危機から脱出させるべく、別れを告げるヨナタンとダビデのやり取りである。
20:41~42
「子どもが行くと、ダビデは南側から出て来て地にひれ伏し、三度礼拝をした。二人は口づけし、抱き合って泣いた。ダビデはいっそう激しく泣いた。
ヨナタンはダビデに言った。『安心して行ってください。私たち二人は、「主が、私とあなた、また、私の子孫とあなたの子孫との間の永遠の証人です」と言って、主の御名によって誓ったのです。』そして、ダビデは立ち去った。ヨナタンは町へ帰って行った。」
私自身、主にある友情の尊さと必要を、改めて教えられた。
応答
天のお父様、
みことばを感謝いたします。あなたが私たちに与えてくださっている友情、友愛を今朝、ダビデとヨナタンを通して、教えてくださったことを感謝いたします。
私も振り返ると、私が一人つまずき倒れそうな時に、あなたは私に主にある友を備えてくださっていたことを思い出しました。あなたにあって、共に喜び、共に涙し、共に祈り合い、共に支え合える友の存在、備られた祝福を心から感謝します。
この、あなたの祝福をもっと味わい、体験していくことができますように。アーメン。
Comments