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2020年10月29日ディボーション

旧約聖書:1サムエル記18章  

「神から離れない」


 神から退けられたサウル王は、精神的に病んでしまったようだ。極度の不安症から妄想に取りつかれてしまった。

 それは「災いの霊」(悪い霊:共同訳)がサウルに臨んだからだ。(18:10)。ここで、神からの霊が悪い霊? という疑問がわくが、この解釈についてはここで触れない。

 精神病の原因のすべてが悪霊によるとは、決して言えない。しかしサウルの場合は、神から退けられるという霊的な問題と、彼の精神的な病は直接的に関係していたのは確かだろう。

 サウルの問題とは「恐れ」である。彼が神から退けられた原因も「兵士たちを恐れて」(15:24)ということであり、18:12では、「サウルはダビデを恐れた。」と記されている。

 恐れは、何もかもすべてを破壊してしまう最も強力は爆弾だ。サウルはダビデという優秀な家来を得て幸いなはずだが、それが妬みとなり、恨みとなり、殺意にまでなっていく。

 サウルが恐れに囚われた原因は、「それは、主がダビデと共におられ、サウルを離れ去られたからである。」(12)。

 神が共におられない、この事がもたらす恐怖とは、いかばかりであろうか。神から離れてしまった人間とは、このように恐れに支配され、すべての祝福を失ってしまう。それに対して、神が共におられるダビデの生涯は、サウルとは対称的である。

 しかし私たちは、今恵みの時代に生きている。イエスは「見よ、わたしは世の終わりまで、いつもあなた方と共にいる」(マタイ28:20)と約束してくださった。私たちから神が離れるということはない。

 そして「愛には、恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します。」(1ヨハネ4:18)とあるように、キリストの十字架の愛は、私たちから恐れを取り去ってくださる。

語られたこと 

 サウルを反面教師として、神から離れて恐れに支配されることの怖さを知る。また同時に、主は、どんなことがあっても私を見捨てず、見放さず、共にいてくださるという、恵みの深さを知る。だから、私の方も、このお方から決して離れないという決意を新たにした。


祈り

天の父よ。今も、あなたが私と共にいてくださることを感謝します。だから私もあなたから離れません。恐れではなく、愛に満たされて生きています。この恵みを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン

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