サムエル記 第一 12章
イスラエルにとって新しい時代(王政)の幕開け ~サムエルのことば~
年もとり、髪も白くなったサムエル。全イスラエルに向かって語る彼のメッセージは、「主」ということばが、とにかくたくさん出てくるほどに、この偉大なお方の存在を強く訴えている。
イスラエルとともに歩んだサムエルという人は、民の声、その求めを真摯に聞き、自分の思いをやみくもに伝える前に、まず神に伺いを立てて、その御声の通りに実行する人だった。私自身、そのような彼の神と人との前に誠実に歩む姿を通して、とても教えられる。まさに、神様が召し出した、さばきつかさであったのだなぁ、と思う。
その結果に、13節「今、見なさい。あなたがたが求め、選んだ王だ。見なさい。主はあなたがたの上に王を置かれた。」がある。
自分たちのために王を求めた民であったが、神様はその憐みゆえに、その願いを退かず、イスラエルにサウルという王様が立てられて歩む道を、サムエルを通して開かれた。
民に対する、神様と神様に仕えるサムエルの寛容さをここに見る。
特に、22節以降のサムエルの最後のことば、神の約束が、私の心にも響いた。
「主は、ご自分の大いなる御名のために、ご自分の民を捨て去りはしない。主は、あなたがたをご自分の民とすることを良しとされたからだ。
私もまた、あなたがたのために祈るのをやめ、主の前に罪ある者となることなど、とてもできない。私はあなたがたに、良い正しい道を教えよう。
ただ主を恐れ、心を尽くして、誠実に主に仕えなさい。主がどれほど大いなることをあなたがたになさったかを、よく見なさい。
あなたがたが悪を重ねるなら、あなたがたも、あなたがたの王も滅ぼし尽くされる。」
応答
天のお父様、
あなたの計り知れない寛容さに御名を崇めます。あなたの民として、決して捨て置かずに、今日も愛し導いてくださっている真実を感謝します。
私自身、サムエルのことばにあるように、あなたを恐れ、心を尽くして、誠実にあなたに仕えることができるように、日々私を整え、導いてください。あなたのなさった御業を覚えて、いつもあなたをほめたたえる者とさせてください。
そして、すべての悪から私を守ってください。
主イエス・キリストの御名を通してお祈りします。アーメン。
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