- hccnichigo
- 7月14日
『主よ 遅れないでください』
この嘆きの歌は、詩篇40篇後半とほとんど一緒なのですが、それは私たちすべてが、神に願う祈りを代表しているからだろうと思います。主よ、今すぐに私を救い出して下さい。時は急を要しています、私を見捨てずに、急いで助けに来てください。遅れないで来てくださいと、私たちは、自分が危機に見舞われた時に祈ってはいないでしょうか。 その時、すぐに助けてもらいたいのです。
しかし、私たちは時において、自分の受けている災難の中で、まず最初に相談するのはだれなのか、妻であるのか、友人に相談するべきか、会社の上司や先生に話を聞いていただこうか、いやいや、まず最初に神よと主に祈っている作者がここにおります。ことは急いでいるのですが、友人や家族よりも、真っ先に主に願う姿は、私たちも見習うべき態度ですね。
3節の「あはは」とあざ笑う者たち、とありますがヘブル語では、これは日本語での「ざまあみろ」という言葉に近い嘲笑だそうです。あのような者たちが私を嘲笑って後悔し、恥をかきますようにと、作者は主に願っているのです。私たちも時にはそのような気持ちになってしまいますが、主がこの世に来られて、私たちに伝えられたのは、「父よ。彼らをお赦しください。彼らは何をしているのか、自分でわからずにいるのです。」という赦しの霊を私たちにくださったのです。そうすれば、主の救いを愛する人たちが、主を褒め称えることになるというのが、主イエスが地上にこられて、この詩篇の作者にきっと伝えられたことでしょう。
祈り
私たちも、緊急を要する災難に出会った時に、まずは天を見上げて、主なる神に祈りを捧げることができますように アーメン
文:森 宗孝

