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2022年12月29日

2022年12月29日 ディボーション

ダニエル書7章

『ダニエルの見た夢』

 ダニエルの見た夢は、4頭の大きな獣であった。2章でネブカドネツァル王が見た像の夢と似通った幻である。第1の獣は獅子のようなもの、第2の獣は熊に似たもの、第3の獣は豹ににたもの、そして第4の獣は大きな鉄の牙を持った恐ろしく不気味なものであった。それは、地上にいる獣と比較することができないほど恐ろしく、最強で、ものすごかったのである。まるで黙示録の中にいるようだ。解釈によると、それぞれの4頭の獣とはバビロン、ペルシャ、ギリシャ、ローマの4大帝国だと言われている。

 ネブカドネツァルの見た夢では、ローマは鉄のすねでしたが、7章のダニエルが見た夢では、得体の知れない、自然界には存在しない鉄の牙を持つ獣として登場します。

 15節で、「私ダニエルの心は私のうちで悩み、頭に浮かんだ幻は私をおびえさせた。」と語り、御使いに解き明かしを求めたのである。ダニエルはこれまで異邦人の王たちが見た夢や幻を解き明かすことができたのに、自分自身が見た夢と幻については分からなかったのである。とても興味深いところである。これは余談ですが、占い師たちはどうなのだろうか?自分のことを読み取ることができるのだろうかということが思わされた。

本題に戻ると、御使いが解き明かしを終わった時、ダニエルはいろいろと思い巡らして動揺し、顔色が変わったが、28節(一部抜粋)「しかし、私はこのことを心にとどめた。」と述べているのである。今は分からないけれども、後に分かることかもしれないから心にとめていたのです。

 解釈によると、ダニエルの夢や幻の悩みや恐れは最後の最後まで続き、12章で御使いとダニエルが話しているとき、御使いが9節(一部抜粋)で、「このことばは終わりの時まで秘められ、封じられているからだ。」と、元々、今の時点では解き明かすことのできない部類のものであることを伝えたと述べられているのである。又、ダニエルの恐れは、獣どもの凄まじさ、そしてその獣を滅ぼす神の御力にあったのではないかとも言われている。

 示されたことは、私達がダニエルのように神の仕え人になった時に窮地に陥った時、自分自身では何の解決も見いだせない場合にどうするかである。その時には、恐れの中にも心にとどめておきひたすら主を待ち望むことであるということです。

待ち望め 主を。雄々しくあれ。心を強くせよ。待ち望め 主を

詩篇27:14

最後まで耐え忍ぶ人は救われます。」マルコの福音書(一部抜粋)13:13

祈り

 愛する天の父なる神さま。祈ってもすぐには答えが得られないことに対してつい焦り、忍耐を失う事が多々にあります。そのような時には、心にとどめてひたすらあなたの時を待つことができますように導いてください。感謝して主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン

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